天然の甘味料といわれるステビアは、葉に甘味成分を含み砂糖の200倍の甘さを持ちます。一方、低カロリーであるため、摂取カロリーを抑えたい方にとっては最適のハーブです。
今回の記事では、
- ハーブとしてのステビアの効果や副作用を知りたい
- ステビアの美味しい摂り方を知りたい
- 効果のエビデンスや実例などを知りたい
これらについて、まとめています。
また、ステビアについて、他の人が持った疑問や回答なども解説しているので、是非読んでみてください。
なお、ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、下記のサイトも、是非参照してみて下さい。
ステビアは、強い甘味の後に、ほのかな渋味を感じるのが特徴です。感じるのは甘味が大半で、渋みや香りは薄いため、単独で飲むには物足りないかもしれません。味は砂糖水に近いでしょう。コーヒーや紅茶を飲む際に、砂糖の代わりにステビアを混ぜるのもおすすめです。ぜひ一度お試しください。
ステビアの基本情報
名称 | ステビア |
英名 | Stevia |
学名 | Stevia rebaudiana |
和名 | アマハステビア |
分類 | キク科ステビア属 |
原産地 | 南米パラグアイ |
主要成分 (100g当たり) | 文部科学省の七訂食品標準成分表には記載が無く、各栄養成分の含有量は分かりません。 |
使用部位 | 葉 |
代表的効能 | ダイエット効果 糖尿病の進行を抑制する効果 殺菌効果 |
利用法 | ステビア茶 ステビアシロップ |
ステビアの利用が確認できる最古の例は、16世紀後半のパラグアイです。先住民グアラニー族が苦いマテ茶を甘くするためステビアを使っていたことが、スペインの古文書に記載されています。
苦みや酸味が強くて飲みにくいハーブティーなどには、ステビアを少量ブレンドすることで飲みやすくすることができます。また、高血糖症で甘味を制限中の方でも、砂糖の代わりに使用することができます。
甘い味の醤油が好まれる九州地区向けの醤油には、ステビアを使用していることもあります。
ステビアから抽出したエキスを田畑に散布すると植物の健康を促進し、病虫害に強くなり、果物は甘味が増すなどの土壌改良効果が注目されいます。
ステビアの効果・効能を解説
ここでは、ステビアの代表的な効果について説明していきます。
ステビアの効果・効能としては、①ダイエット効果、②糖尿病の進行を抑制する効果、③殺菌効果、などが挙げられます。以下、順に解説していきます。
効果①:ダイエット効果
ステビアの主成分はステビオサイドやレバウディオサイドなどのステビオール配糖体です。低カロリーでありながら、砂糖の200~300倍の甘みを持つことから、ダイエット中の方や糖尿病の方に注目されています。
効果②:糖尿病の進行を抑制する効果
ステビアに含まれる成分にインスリンの抵抗性を改善する働きがあることがわかっているため、日常的にステビアを摂ることで、糖尿病の進行を抑制することが期待できます。
効果③:殺菌効果
東北大学の研究では、ステビアは必要な菌は残して、不要な菌だけ殺菌する作用があるとの研究結果がでています。O-157やサルモネラ黄色ブドウ球菌など食中毒の原因となる菌を殺菌することが発表されています。
その他の効果・作用
ステビアから抽出したエキスには高い抗酸化作用があり、シワや黄ぐすみを抑える効果が期待できます。
ステビアの注意事項や副作用など
ステビアにはカリウムが多く含まれているため、透析治療を受けている人は、かかりつけ医に相談してください。
また、キク科アレルギーの方は使用しないよう注意してください。
ステビアの使い方
ステビアは、自宅で手軽に摂取できます。ここでは簡単にできるステビア茶の淹れ方や、ステビアシロップの作り方について紹介します。
ステビア茶として飲む
ステビア茶は、強い甘味の後にほのかな渋味があるのが特徴です。そのままで飲みにくい場合は、酸味や苦みの強いハーブとブレンドするのが良いでしょう。
ステビアシロップとして使う
ステビアを煮詰めてシロップのように使うことができます。作るのは少々手間がかかりますが、ガムシロップ替わりに使えます。作り置きしておけば便利です。
ステビアのよくある質問
ステビアは、発ガン性や性ホルモンの減少などが危険視されたこともありましたが、国の基準を満たしていることから、過度に不安視する必要はありません。
葉に甘味成分が含まれていて、甘さは砂糖の200~300倍なのにカロリーは砂糖の90分の1程度と、砂糖に代わる甘味料として定着してきました。
ステビア自体にはあまり香りはありません。 香りを楽しむ用途のハーブとはこの点で大きく異なります。 従って、単独で使うより、他のハーブとブレンドしてその甘味を楽しむ使い方が一般的です。
まとめと研究情報
今回はステビアについて解説しました。
ステビアは、ダイエット効果、糖尿病の進行を抑制する効果、殺菌効果など、たくさんの効能のあるハーブです。
この記事では、自宅でも簡単にできるステビア茶の淹れ方や、ステビアシロップの作り方についても紹介しました。
興味のある方はぜひ記事を参考にしてみてください。
おさらい
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
高脂肪、高ショ糖食を与えられたラットのメタボリックシンドローム指数に対するステビア抽出物とメトホルミンの効果の比較
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32478426/
この研究では、ステビア抽出物(200投与量:400、100 mg/kg)とメトホルミンの効果が比較され、メトホルミンと同等の効果があることが示されました。ステビア抽出物とメトホルミンは、脂質プロファイル、肝酵素、抗酸化能、組織病理学的要因による高脂肪・高ショ糖食の影響を防ぐことが明らかになりました。ステビアの高用量投与は低用量よりも良好な結果をもたらさなかった。この研究は、ステビア抽出物が代謝異常に対する有望な対策である可能性を示しています
ステビアレバウディアナベルトーニ抽出物の補給は、高脂肪食を与えられたC57BL / 6Jマウスの脂質とカルニチンのプロファイルを改善する
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20393989/
この研究では、ステビア抽出物投与群は血清および肝臓のトリグリセリド濃度が低く、総コレステロール濃度が抑制されていることが観察されました。ステビア抽出物がC57BL/6Jマウスの脂質プロファイルに与える影響を調査しました。高脂肪食を与えられたマウスを通常食、高ショ糖食、およびステビア抽出物で比較しました。結果として、ステビア抽出物が高脂肪食誘導の肥満マウスにおいて抗肥満効果を持つ可能性が示唆されました。
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。