バーベインはアジア、北アフリカ、ヨーロッパに自生しており、日本では北海道以外の場所で野原や道端で見かけられます。6月~9月に花を咲かせ、紫や白、ピンク色等のとてもかわいい印象のお花を咲かせますよ。
今回は
- バーベインの効能は?
- 副作用はあるの?
- おススメの使用方法は?
の3つを中心に解説していきます。
バーベインの主な効能に鎮静作用があります。つまり不安な状態の緩和や、寝つきが悪い等に使用される事が多いハーブです。鬱病の方にもおススメされていますよ。
その他、精神不安定な状態の緩和以外にも様々な効能がわかりました。是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。
ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。
バーベインの基本情報
名称 | バーベイン |
英名 | Varvain |
学名 | Verbena officinalls |
和名 | 場便槽(バベンソウ) |
分類 | クマツヅラ科クマツヅラ属 |
原産地 | 北アフリカ、アジア、ヨーロッパ |
主要成分 (100g当たり) | サポニン、タンニン、ベルベノン、ベルベリン、精油、アルカロイド |
使用部位 | 葉、茎 |
代表的効能 | 不眠、不安、頭痛、緊張、生理通等 |
利用法 | ・ハーブティー
・インテリア |
バーベインは昔、古代ヨーロッパを中心に「神聖な植物」として儀式の際に使用されていました。
当時、病気=悪霊にとり憑かれているという考えだった為、厄除け・悪魔除けとして利用されていました。
日本には平安時代に伝わり、漢方薬として利用され多くの方に支持されていたと記録があります。
バーベインの効果・効能・作用を解説
バーベインの効果・効能は
- 鎮静作用
- 食欲促進、不快感改善作用
- 解毒作用
の3つがあります。これらについて解説します。
効果①:鎮静作用
バーベインの中で最も代表する効能が鎮静効果です。
主に抑うつ状態、イライラ、不眠等のストレスや精神面からくる症状を緩和してくれます。また神経系への強壮作用も含まれている為、神経疲労の予防にも適されていますよ。
眠れない、寝つきが悪い方は寝る30分前に飲むと効果がアップするので是非試してみてください。
効果②:ストレスによる食欲不振、不快感改善
バーベインはストレスから来る食欲不振を解消する効能があります。例えばストレスが溜まり過ぎて、胃炎を起こしてしまう方はいませんか?
バーベインの作用に抗炎症作用があります。なので胃腸炎等に飲むと効果を感じられるでしょう。また胃液の分泌を助ける苦味質が含まれている為、消化促進効果や過食をしてしまった際も胃の働きを助けてくれる効果がありますよ。
効果③:解毒作用
バーベインはむくみやデトックスを解消する解毒効果があります。バーベインに含まれているサポニンは利尿作用があるので体内の毒素を流してくれる効果が期待できますよ。
また血中の悪玉コレステロールを低下させる効能もあるので、血流をスムーズにする事が期待されます。
体内の不純物を排出し、身体のめぐりをよくするというイメージで間違いないでしょう。
その他の効果・作用
①で解説した鎮静作用ですが、特殊な情緒不安定な際も効果があります。
一つ目はPMSです。生理前に起こるこのPMSに悩んでいる方は多いのではないでしょうか?PMSは女性の特徴的な症状になりますが、バーベインの鎮静作用も効果があるとされています。
二つ目は更年期障害の方にもおススメされていますよ。自分ではなかなか気持ちのコントロールが効かず悩んでしまう方も多いはずです。バーベインの作用は非常に効果があるので落ち着きたいとき等にゆっくり飲んでみてはいかがでしょうか。
バーベインの副作用や注意事項、禁忌など
妊娠中や高血圧の方は医師に相談しましょう。また子供も使用は控えた方がいいです。服薬している薬によってまた変わってきますので自己判断で、飲まないようにしてください。
バーベインのハーブとしての使い方
バーベインは
- ハーブティー
- 入浴剤
- インテリア
として楽しむ方が多いです。以下で詳しく解説していきます。
ハーブティー
150㏄~200㏄のお湯にバーベイン小匙一杯入れます。蓋をして約3分~5分ほど蒸らしましょう。味はやや苦いと感じる方も多く、砂糖等の甘味を加えて飲用される方もいます。
またバーベインはブレンドティーとしてもおススメですよ。ペパーミントや、バレリア等の同じ効能があるハーブを1:1程でブレンドし召し上がってみてください。
入浴剤
ハーブとしては珍しい入浴剤としても使用されています。使用時はぬるめのお湯(38度前後)がおススメですよ。
ハーブティーを作る工程と同じで、5g程のハーブを沸騰したお湯で蒸らし、抽出した液をバスタブに入れるという方法です。またバスソルトにしたい場合は、天然の塩と粉末にしたハーブを10g程用意し、密閉容器に入れて使用してください。
インテリアとして
バーベインの花は小さくピンクから紫に近い色なので、非常にかわいらしい印象です。ハーブとしては食べる事はできないですが、押し花にしたり、花をドライハーブにしてインテリアとして楽しむ方もいました。
部屋にちょこんと置くだけでもインテリアとして映えますよ。
バーベインのよくある質問
昔は魔法の薬と言われ食べられていた時期もありましたが、今は食べられていません。
バーベインは多量摂取を禁止しています。目安としては6g~10g程としましょう。
ほんのりレモンの香りがします。フラワーエッセンスとしても販売されてますよ。
まとめと研究情報
いかがでしたでしょうか?今回はバーベインについてまとめてみました。ハーブは食べれるハーブも多いですが、バーベインは飲む又はインテリア等として楽しむ方法が多いようでした。
鎮静作用に優れている為、多くの方が心を落ち着かせたいという想いでこのハーブを利用している方が多かったです。
バーベインの知名度はそこまで高くありませんが、鎮静作用に加え解毒作用も含まれている為、非常に身体にいい影響をもたらすハーブと言えるでしょう。是非この際に試してみてはいかがでしょうか?
おさらい
【効果・効能】
- 鎮静作用
- ストレスによる食欲不振、不快緩和
- 解毒作用
- 女性特有のPMS症状、更年期障害の症状緩和
【注意点・副作用・禁忌事項】
高血圧、妊娠中の方は医師に確認してから使用しましょう。
【使用方法】
- ハーブティー
- 入浴剤
- インテリア
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
成体ラットにおけるバーベナオフィシナリスL.(Vervain)水性抽出物の抗うつ効果の評価
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32483479/
この研究では、成体雌ラットを対象に、バーベナの水性抽出物(V.オフィシナリスL.)の抗うつ効果を調査しました。強制水泳試験、ライトダークボックス試験、オープンフィールド試験を行い、200 mg/kgのバーベナ抽出物がうつ病症状を減少させる可能性が示されました。また、血糖値は低下し、脳組織には有害な影響が見られませんでした。これにより、バーベナの水性抽出物が成体ラットにおいて抗うつ効果を持つ可能性が示唆されました。
運動トレーニングとバーベナオフィシナリスL.前臨床および組織学的パラメータに影響を与える
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36432843/
この研究では、バーベナオフィシナリスL.(vervain)の生化学的および組織学的効果が慢性的な身体的ストレスに対して調査されました。実験では、ラットに7週間にわたる体力トレーニングとvervainの経口投与が行われました。結果として、vervainはストレスによる影響を軽減し、肝臓、腎臓、血液学的および生化学的マーカーに有意な変化をもたらしました。また、抗酸化活性も示されました。この研究から、vervainにはストレスに対する潜在的な前臨床的な効果があることが示唆され、その効果は複数の成分の相乗的な相互作用によるものである可能性が示唆されました。
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。