ターメリックは和名でウコンであり、正確には秋ウコンのことを英語名でターメリックと呼びます。ターメリックの歴史は古く、紀元前には東インドですでに愛用されていたといわれています。
そして、熱帯・亜熱帯を中心にアジア、アフリカ、中南米と世界中に分布しているショウガ科の植物です。中国、タイ、インドネシアでも栽培されていますが、原産地であるインドが生産・輸出量ともに世界一です。
日本ではウコン粉末やサプリメントという形で販売されていることが多いようです。
そして、ターメリックには、咲く花の色や断面の色によって分類されていて、細かい品種で分けると、その数は50を超えるといわれています。
今回の記事では、
- タイムの効能を知りたい
- 副作用や注意点はある?
- ターメリックのオススメの摂取方法を知りたい
など、ターメリックの基本情報からお楽しみ方法まで、わかりやすく解説していきます。
ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。
また、ターメリックのハーブティーや、簡単にできるオススメの料理活用法なども紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
ターメリックの基本情報
名称 | ターメリック |
英名 | Turmeric |
学名 | Curcuma longa |
和名 | ウコン、秋ウコン |
分類 | ショウガ科ウコン属の多年草 |
原産地 | 熱帯アジア |
成分 | クルクミン、ビタミン類、精油 |
使用部位 | 根茎 |
代表的効能 | 健胃作用、強肝作用、胆汁分泌促進作用、利尿作用、抗菌作用、アレルギー作用、抗酸化作用、止血作用 |
禁忌・注意事項 | ・過剰摂取や長期摂取すると消化管障害を起こす可能性があります。 ・妊娠・授乳中は使用量に注意 ・胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖、胆石の症状がある場合も使用を避けます。 |
利用法 | ・カレー粉のスパイスとして ・食材の色付け ・ハーブティーとして飲む |
ターメリックは、インドで紀元前900年ごろには栽培されていたといわれ、古くから神聖な儀式に使われていました。
また、インドの伝統医学・アーユルヴェーダや中国伝統医学では食材のほか、薬として使われてきたハーブで、消化促進や肝機能の強化に役立つ作用が認められていました。
現在でも、東南アジアのスリランカやタイなどでは僧侶の衣がターメリックで染色されるそうです。
日本でも江戸時代中頃には一般に普及していたようで、ターメリックで黄色く染めた風呂敷などが販売されていたそうです。ターメリックには殺菌効果があるので、虫よけやものの鮮度を保つためにこの風呂敷で書画や衣類を包んだそうです。
ターメリックの効果・効能・作用を解説
ターメリックには、消化不良、胃の不調、冷え性、貧血、二日酔いなどに活用されます。
- 肝機能の働きを良くする
- アンチエイジングに役立つ
- 消化不良を改善する
こちらでは、ターメリックの代表的な効能について説明します。
効果①:肝機能のはたらきを良くする
ターメリックに含まれる黄色の色素成分・クルクミンが胆汁分泌肝機能を強化し胆汁分泌を促進するため、二日酔いなどの肝臓の不調を改善し、毒素を排出する働きを持ちます。
効果②:アンチエイジング効果
ターメリックに含まれるクルクミンは、強い抗酸化性・抗炎症性を有しています。
それは、シワやシミ予防、体内の老化を抑え、動脈硬化やそれに伴う諸症状の予防にも役立ちます。血管が硬くなると血流の流れが悪くなり、冷え性にもなりやすくなるため、手足の冷えが気になる時は、食事に取り入れてみるのも良いでしょう。
効果③:消化不良を改善する
ターメリックはドイツで消化不良への有効性が認められており、胃液の分泌を増やし、胃腸の健康増進にも役立てられています。
その他の効果・作用
- 記憶力向上
- 血糖値レベルの低下
- 貧血対策
ターメリックの副作用や注意事項、禁忌など
- 妊娠・授乳中は使用量に注意が必要です。
- 胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖、胆石の症状がある場合も使用を避けましょう。
- 過剰・長期摂取により肝障害が起ることがあるそうです。
ターメリックのハーブとしての使い方
ターメリックは、主にインド料理での活用が知られていますが、こちらではハーブティーの淹れ方や、料理での活用方法などをご紹介しましょう。
1.ハーブティー
ターメリックティーは、お酒を飲みすぎたとき、貧血予防や風邪予防したいとき、便秘気味のとき、食欲がないときにおすすめのハーブティーです。
1.ポットに小さじ半分のターメリックを入れ熱湯を400ml注ぎます。
2.蓋をしたまま2分ほど蒸らして、ターメリックが底に沈んだら、ターメリックが入らないようにカップにそっと注いだら出来上がりです。
2.ターメリックの活用方法
ターメリックと黒コショウと一緒に摂ると、ターメリックの吸収力を2000倍にする可能性があるとされています。味にアクセントをつけることができるので、野菜炒めやサラダ、野菜スープに加えてみてください。
また、調味料に加えるとスパイシーな味わいになります。ケチャップ、マスタード、ソースなどに追加して、いつもと違う風味を楽しんでみてください。
ターメリックのよくある質問
はい、あります。心の効能として、心配事が多かったり、混乱しているときにおすすめだそうです。
高温多湿の熱帯性気候を好む植物のため、日本での主な産地は沖縄や鹿児島などで栽培されています。意外なことに寒さと乾燥に弱い以外は比較的育てやすく、プランターなどでも育てることが可能です。花は1ヵ月ほど咲き続けるので、観葉植物として育てるのもいいでしょう。
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まとめと研究情報
今回の記事では、ターメリックについて解説しました。
ターメリックには、肝臓の働きをよくする効果や、アンチエイジング効果、消化不良を改善する作用などがあることがわかりました。そして、ハーブティーとしてのとりいれ方や、料理での簡単な活用方法などについても紹介しました。
ターメリックの多彩な効能について興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
おさらい
【効果】
- 肝臓の働きを良くする
- アンチエイジング効果
- 消化不良を改善する
【注意点・副作用・禁忌】
- 妊娠・授乳中は使用量に注意が必要です。
- 胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖、胆石の症状がある場合も使用を避けましょう。
- 過剰・長期摂取により肝障害が起ることがあるそうです。
【オススメの摂り方】
- ハーブティー
- お料理のアレンジとして
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
ウコンとショウガからのエッセンシャルオイルの胃保護活性
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24756059/
ウコン精油(TEO)とショウガ精油(GEO)のラットにおける胃保護効果を調査しました。エタノール誘発の胃潰瘍に対し、TEOとGEOは84.7%と85.1%の抑制を示し、抗酸化酵素のレベルも増加、組織病理学的検査でも病変減少する結果となりました。結論として、TEOとGEOはラットの胃潰瘍を軽減し、酸化ストレスを低減する可能性が示唆された。
ターメリックルート抽出物の補給は、高齢の男性と女性の前頭前野の酸素化と血液量を改善します:無作為化クロスオーバープラセボ対照試験
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34551650/
この研究では、高齢男女にウコン補給が脳活性化時の脳酸素化と血液量の改善に寄与する可能性を検討しました。ウコン補給後、運動中の脳酸素化が増加し、血液量も増えたことが示されました。心拍数や血圧には有意な変化は見られませんでした。この研究は、高齢者の脳活性化と血液供給を向上させるためにクルクミン(ウコン抽出物)が有用である可能性を示唆しています。
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。