タイムは、日本の山野に自生するイブキジャコウソウの仲間を含むティムス属の英語名で、300~400種(35種という説もある)があり、園芸品種も多数育成されています。
古代ローマ・ギリシャ時代からハーブとして利用され、殺菌防腐効果が高く、葉をいぶして浄化に、そして紙類の虫食い防止などに使われてきたそうです。
現代では、西洋料理には欠かせないものとして知られています。また、お茶にもなるそうですよ。さらに常緑性で花も美しいので、寄せ植えや花壇の縁、石組みの間など、香りのあるグランドカバープランツとしても利用される多様性のあるハーブです。
今回の記事では、
- タイムの効能を知りたい
- 副作用や注意点はある?
- タイムのオススメの摂取方法を知りたい
など、タイムの基本情報からお楽しみ方法までをわかりやすく解説していきます。
ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブ使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。
また、タイムのハーブティの淹れ方や、簡単にできる美味しいレシピなども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
タイムの基本情報
名称 | タイム |
英名 | Thyme |
学名 | Thymus vulgaris |
和名 | タチジャコウソウ |
分類 | シソ科イブキジャコウソウ属 |
原産地 | ヨーロッパ、北アフリカ、アジア |
主要成分 | チモール、カルバクロール、シモール、シネオール、リナロール、モノテルペン、トリテルペン、フラボノイド等 |
使用部位 | 全草 |
代表的な作用 | 殺菌作用、防腐作用、去痰作用、気管支鎮痙作用 |
禁忌、注意事項 | 妊娠中・授乳中は専門医のアドバイスのもとで使用しましょう。 |
利用法 | ・スパイスとして料理に ・フェイシャルスチームとして ・サシェとして ・ハーブティーとして飲む ・ケアアイテムとして |
タイムは、西洋を代表するハーブの一つで、ハーブの中でも特に種類が豊富です。
歴史は古く、高い抗菌性や防腐効果があることから、古代エジプトでは死体の防腐処理に使用されてきたといわれています。
他にも、聖堂の浄化や神殿の香などお清めとして、また調理や薬用など、多様な用途で重宝されてきたそうです。
また、花言葉は「勇気」。ギリシャ人にとってタイムは勇気や優雅さ、気品を意味し、「タイムの香りがする」という表現は誉め言葉として使われていたそうですよ。
タイムの効果・効能・作用を解説
タイムには、殺菌効果や防腐作用、抗ウイルス作用や、去痰作用、気管支鎮痙作用などの様々な効果や作用があります。
- 殺菌、防腐作用がある
- 去痰作用
- インフルエンザの予防効果
ここではタイムの代表的な効能について説明していきましょう。
効果①:皮膚感染症に効果
タイムに含まれる成分「チモール」には、殺菌、防腐作用があり、歯科用に虫歯治療の消毒、歯髄炎の鎮痛・鎮静などに用いられます。
また、真菌(カビの総称。カンジタや水虫など)に対して高い殺菌力を発揮し、皮膚感染症に効き目があるといわれています。
コットンなどに取り局部に使用することで、その部分の血流を促して血液中の感染を一掃するため、さまざまな皮膚感染に効果的といわれています。
効果②:去痰作用
タイムの苦味成分「サポニン」には、痰を取り除く去痰作用があります。気管支の不調や喘息、咳の緩和などの効果が期待できます。
効果③:インフルエンザの予防効果
タイムはハーブの中でもとりわけ殺菌力が高く、皮膚感染のほかにも、お茶や、タイムを煮出したものでうがいをすることで、呼吸器の細菌やウイルスを殺菌し、風邪やインフルエンザなどの予防に効果が期待できるといわれています。
その他の効果・作用
・消化作用にも優れています。
・リラックス効果にもなります
タイムの副作用や注意事項、禁忌など
タイムは、高血圧の人や妊娠中・授乳中の人は、使用に注意が必要です。
タイムのハーブとしての使い方
タイムは、ハーブティーとして楽しんだり、料理のスパイスとして摂り入れたり、フェイシャルスチームやサシェ、美容ケアアイテムなど、様々な使用用途があります。
こちらでは、おすすめのハーブティーの淹れ方と、タイムのレシピをご紹介します。
1 ハーブティ
1.ポットをお湯で温める
2.お湯を出し、ティーバッグに入れた乾燥タイムをポットに入れ、95~98℃のお湯を注ぐ
3.3~4分蒸らす
4.カップに注ぐ
ティ‐カップ(約180ml)に対してタイムをティースプーン1杯~1.5杯が目安です。
風邪や感染症、去痰にのどの痛みなどに効果があるといわれています。
すっきりスパイシーな味わいなので、食後のティータイムにぴったりですよ。
また、はちみつやメープルシロップ、ミルクを足したり、レモンバームやカモミールなどとブレンドして飲むのもおすすめです。
生ハムと鶏むね肉のキャセロール
材料4人分
鶏むね肉
生ハム
オリーブオイル
タイム
パルミジャーノ・レッジャーノ
1.オーブンを180℃に予熱する。
2.鶏むね肉を食べやすい大きさに切り、生ハムを巻く。耐熱皿に並べ、オリーブオイルをふた回し、タイムを置く。
3.180℃に予熱したオーブンで、約30分焼く。焼きあがったら、おろしたパルミジャーノ・レッジャーノをかけ、お好みで白コショウを振る。
切って包んで焼くだけというシンプルながら美味しいレシピです。ワインと良く合いますよ!
タイムのよくある質問
はい、あります。ストレスや不安な気持ちをやわらげ、元気づける作用があります。また、脳を活性化させてくれるので集中力を高めたいときに香りを嗅ぐのもよいでしょう。
タイムは、日当たり、風通しが良く、比較的乾燥した気候を好みます。特に夏の高温期の多雨多湿に弱く、枝葉が枯れたり、株が腐ったりすることがあります。なので、鉢植えでは用土が乾いたら水を与える程度でいいですし、庭植では、一度根付いてしまえばほとんど必要ありません。
品種によって異なりますが、春や初夏、秋に小さな花を咲かせます。花色はピンク、白などがあります。
まとめと研究情報
今回はタイムについて解説しました。
タイムには、殺菌、防腐作用、去痰作用、インフルエンザ予防、リラックス効果など、身体によい多くの効能があることがわかりました。
そして、自宅で気軽にできる、ハーブティーの淹れ方や、料理のスパイスとしての使い方についても紹介しました。
とりわけ、ハーブの中でも使用用途が多彩で、身近に使える種類でしたよ。興味のある方は、この記事を参考にしてみてください。
おさらい
【効果】
- 皮膚感染症に効果
- 去痰作用
- インフルエンザの予防効果
【注意点・副作用・禁忌】
高血圧の方や、妊娠中、授乳中の方は、使用に注意が必要です。
【摂り方】
- ハーブティー
- お料理のスパイスとして
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
湿った住居からのカビに対するタイム(尋常性胸腺L.)エッセンシャルオイルとチモールの抗真菌活性
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17209812/
この研究では、湿った住居から分離された異なるカビに対するタイムエッセンシャルオイルと純粋なチモールの抗真菌活性が評価されました。結果から、タイムエッセンシャルオイルは幅広い殺菌効果を示し、カビの胞子形成を抑制するのに有効であることが示されました。これは湿った住居のカビ対策に有用な情報を提供します。
生産的な咳を伴う急性気管支炎に罹患している成人におけるタイムハーブとツタの葉の組み合わせおよび一致するプラセボの流体抽出物の有効性および忍容性。前向き二重盲検プラセボ対照臨床試験
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17063641/
この研究は、急性気管支炎患者におけるタイムとツタの組み合わせ治療の有効性と安全性を評価しました。結果から、タイムとツタの併用治療は、プラセボよりも咳の症状の改善が早く、急性気管支炎関連症状に対する応答率が高かったことが示されました。治療は忍容性が高く、重大な有害事象は報告されませんでした。この組み合わせ療法は急性気管支炎の患者に対して有望であると結論されました。
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。