ハーブの効果と効能

ビーツの効果や副作用は?サラダやおすすめの食べ方などをご紹介!

ビーツは、日本ではあまり知られていない食物ですが、有名なロシア料理のボルシチの具材として利用されるなど、西洋では古くから人々に親しまれて来ました。

ビーツに含まれているポリフェノールや硝酸イオンは、人体の老化を防止する抗酸化作用や、血管を広げて血圧を下げる効果があるとされており、「奇跡の野菜」と呼ばれています。

この記事では、そんなビーツの

  • 効果
  • 副作用
  • おすすめの楽しみ方

について、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアがまとめてみました。

さらにビーツの育て方や、歴史についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

>>最強のハーブファスティングとは?

ビーツの基本情報

名称 ビーツ、ビートルート、レッドビート、ガーデンビート、テーブルビート
英名 table beet, beetroot, red beet
学名 Beta vulgaris ssp. vulgaris var. vulgaris
和名 カエンサイ(火焔菜)、錦大根
分類 ヒユ科フダンソウ属ビート
原産地 地中海沿岸
主要成分 葉酸、ナイアシン、パントテン酸、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウム、ベタシアニン、ベタイン、NO(一酸化窒素)
使用部位 根、葉
代表的な作用 抗酸化作用、血圧低下作用、動脈硬化予防、むくみ解消、腸内環境整備、肝臓の機能を高める効果
利用方法
  • 料理

 

ビーツの効果・効能・作用を解説

ビーツは「奇跡の野菜」「食べる血液」と言われるほど栄養価が高く、摂取することで様々な良い効果をもたらしてくれます。

様々な効果があるとされていますが、今回は、主な3つの効果を挙げて解説します。

効果①:抗酸化作用

ビーツの赤い色素の素となっているベタシアニンは、ポリフェノールの一種であり、活性酸素を取り除く抗酸化作用によって血管の老化を防止すると共に、皮膚にシミやしわが出来るのを防いでくれます。

さらには、抗酸化作用による抗ガン作用も期待できます。

効果②:肝臓の機能を高める効果

ビーツに含まれるベタインは、別名トリメチルグリシンというアミノ酸の一種で、肝臓からの脂肪排出を促したり、脂肪流入を防いだりする働きをすることが期待されています。

また、肝臓の機能を高める働きがあり、肝硬変や脂肪肝の予防に効果があるとされています。

効果③:動脈硬化予防

ビーツを摂ることにより、体内で一酸化窒素が発生すると言われています。

この一酸化窒素は、健康に関心の高い人たちの間で注目を集めている成分であり、血行を改善させると共に、血管を柔らかくする効果があるとされています。

血管が柔らかくなることで、血栓の発生が防止され、動脈硬化の予防に繋がります

そして血行が改善されることで、持久力アップや疲労回復にも効果が発揮されます。

さらに血行の改善は基礎代謝のアップにも繋がるため、ダイエット効果も期待できると言われており注目を集めています。

ビーツの副作用や注意事項、禁忌など

ビーツを子供が食べる場合、子供は離乳食の初期から食べていいとされていますが、まれにアレルギー反応を起こす可能性があるので、心配な場合は医師に相談してから食べさせてください。

また、ビーツには「難消化性オリゴ糖」が含まれており、食物繊維も豊富なため、食べ過ぎによって、お腹が緩くなる可能性があります。

さらに、ビーツ1個に含まれているカリウムの量は女性の1日の摂取目安の半分であり、カリウムを摂りすぎると、高カリウム血症となり、筋力の低下や不整脈、手足の痺れを引き起こす可能性があるので、食べすぎないようにしましょう。

他にもビーツは、ホウレンソウなどにも含まれているシュウ酸という成分を含んでおり、シュウ酸を過剰に摂ると、体内のカルシウムや鉄分と結合して、尿路結石を作り出してしまうことがあります。

シュウ酸は痛風の原因にもなるため、腎臓に疾患のある方や、痛風持ちの方は食べ過ぎないようにしましょう。

ビーツの使い方

ビーツは昔から様々な料理に使用され楽しまれてきました。

今回は、基本的な食べ方とおすすめの食べ方をご紹介します。

基本的な食べ方

ビーツは生でサラダに入れて食べるという方法もありますが、固さがあるので、基本的には下茹でした上で、料理に使用されます。

<下茹で方法>

  1. 皮付きのまま鍋に入れて30分ほど茹でる。
  2. 柔らかくなったら皮をむいて調理する。

茹でるときは、お湯に少し酢を加えると、ビーツの赤い色が鮮やかに残るので、おすすめです。

他にも、風味を楽しみたい場合は、オーブンで焼くという方法もあります。

<オーブン焼きの方法>

  1. ビーツを水洗いする。
  2. 下茹でをせず、アルミホイルで包んで、180~190℃で40分ほどオーブンで焼く。

おすすめの食べ方

下茹で後は、煮込み、サラダ、酢漬け、スープ、バター炒めなど、様々な料理に使用することができます。

サラダ

下茹でしたビーツを細かく切って、他の野菜と合わせるというシンプルなサラダから、ポテトサラダに混ぜるという方法もあり、ポテトサラダに混ぜ合わせると、ビーツの色が染み込み鮮やかなピンク色のポテトサラダとしての楽しむこともできます。

煮込み料理

定番になりますが、ロシア料理のボルシチなど、煮込み料理にも使用することができます。

ジャガイモ、にんじん、セロリ、キャベツ、牛肉など、ビーツの他にもたくさんの具材を入れて、じっくりと煮込む料理で、サワークリームを足すと、酸味が加わり美味しさが引き立つのでおすすめです。

スープ

煮込み料理のほか、ポタージュスープのようにして楽しむことができます。

生ハムやニンニクと一緒に炒め、牛乳やコンソメを加えた後、ミキサーにかければ鮮やかなピンク色のポタージュスープの出来上がりです。

見た目も華やかなので、お祝いの時やちょっとオシャレなおうちご飯を楽しみたい時におすすめです。

ビーツのよくある質問

ビーツについてよくある質問を調べてまとめてみました。

ビーツは自分で育てられる?

ビーツは春と秋の年2回、栽培と収穫が出来る植物です。

春の種まきに適した時期は3~5月、収穫は5~7月で、秋の種まきに適した時期は9~11月、収穫は11~12月です。

ビーツは湿度が低く、比較的涼しい環境を好むため、夏の栽培はおすすめしません。

種まきのときは、ビーツは酸性の土壌が苦手のため、石灰などを使って土の酸度がPH6.5~7になるようにしましょう。

プランターで栽培する場合は、酸度調整済の園芸培土を利用すれば問題ありません。

60cm幅の畝に、1平方メートル当たり堆肥約2kg、化成肥料約100gを入れてよく耕し、列間30cmの2列のまき溝を作った上で、2cm間隔に種をまきます。

種を蒔いてから発芽するまでの2週間は、毎日欠かさず水をまきます

発芽して本葉が2枚ほどになったら1回目の間引き、本葉が5枚ほどになったら2回目の間引きを行います。

種を蒔いてから2カ月ほどで収穫します。株根の直径が5cm以上のものを収穫しましょう。

ビーツの歴史は?

ビーツは、地中海沿岸で栽培が始まったと考えられ、古代エジプトの遺跡からもその痕跡が見つかっています。

古代ローマ人は、ビーツは重要な健康食品であると共に、媚薬だと考えていました。

ビーツは当初、葉が食用として用いられて来ましたが、品種改良により根を肥大させることに成功し、今日に至っています。

ビーツが日本に渡った時期は不明ですが、江戸時代に書かれた「大和本草」において、「暹羅大根(シヤムロダイコン)」として紹介されています(ちなみに暹羅はタイ(シャム)を指しています)。

砂糖の原料となるテンサイは、18世紀にビーツが品種改良されて生み出されたものです。

ビーツは生で食べても大丈夫?

生で食べることもできますが、固いので基本的には下茹でしたり焼いて食べます。

ただ、ピクルスやサラダに使用する場合は、皮を厚めに剥き、薄くスライスすることで、生で使用することができます。

まとめ

ビーツは、古くから料理に使用され親しまれており、栄養が豊富にあるので、私たちの健康に役立つ素敵な野菜です。

ただ、食べすぎると副作用が出る可能性があり、食べ方には注意が必要です。

ビーツを美味しく安全に、そして効果的に食べるためにも、この記事をよく読んで参考にしてみてくださいね。

おさらい

ビーツのまとめ

<効果・効能・作用>

  • 抗酸化作用
  • 肝臓の機能を高める効果
  • 動脈硬化予防

<副作用・禁忌・注意点>

  • 子供に初めて食べさせる際はアレルギー反応が出る可能性があるため、医師に相談する。
  • 食べ過ぎにより、便が緩くなる、また高カリウム血症を引き起こす可能性あり。
  • 腎臓に疾患や、痛風持ちの場合は、過剰摂取に注意

<使用方法>

  • サラダ
  • 煮込み料理
  • スープ

など

 

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