スカルキャップは、北アメリカ原産の植物で、その見た目からskull(頭蓋骨)とcap(帽子)の二つの言葉を混ぜて名付けられました。
古くからアメリカの先住民族が薬として使用しており、日本でも根の部分は生薬として使用されています。
今回は、そんなスカルキャップの気になる、
- 効果
- 副作用
- おすすめの楽しみ方
について、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアがまとめてみました。
さらにスカルキャップの育て方や、ハーブティーを美味しく飲むためのポイントについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
スカルキャップの基本情報
名称 | スカルキャップ |
英語名 | skullcap |
学名 | Scutellaria lateriflora (スクテラリア・ラテリフロラ) |
和名 | タツナミソウ、コガネバナ |
分類 | シソ科タツナミソウ属 多年草 |
原産地 | 北アメリカ |
成分 | フラボノイド、タンニン、揮発油、苦味成分、ミネラルなど |
使用部位 | 葉、茎、花、根 |
代表的な作用 | 神経強壮作用、鎮静作用、抗痙攣、催眠作用など |
禁忌・注意事項 |
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利用方法 |
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スカルキャップは、北アメリカ原産の多年草で、夏から秋にかけて穂状の青紫色の可愛らしい花を咲かせます。
花のガクがヘルメットの形に似ており、skull(頭蓋骨)とcap(帽子)の言葉を組み合わせて名付けられました。
昔からアメリカの先住民族が薬として使用しており、ヨーロッパでは狂犬病に効く薬とされており、「狂犬病のハーブ」という名前でも知られています。
また、スカルキャップは愛情や忠誠の意味を持っており、妻が身につけると夫が他の女性に目移りしないというお守りとしての役割も持っていたようです。
日本では根の部分は医薬品として扱われ一般利用はできませんが、葉、茎、花など様々な部分をハーブティーとして楽しむことができます。
スカルキャップの効果・効能・作用を解説
スカルキャップは、神経疲労や緊張によってストレス状態にある心を落ち着かせ、ヒステリーやパニックの症状を緩和させるリラックス効果があるとされています。
神経衰弱や神経過敏、不眠症など様々な症状を緩和させる効果を持っています。
- 神経強壮作用
- 鎮静作用
- 抗痙攣
- 催眠作用
効果①:神経強壮作用
スカルキャップにはミネラルが豊富に含まれており、神経を活性化させると言われています。
神経を活性化させることで、気分の高揚感や安心感がもたらされるため、情緒不安定になっている時や、鬱病の際、月経の際の精神的な乱れについても症状を緩和させるとされています。
効果②:鎮静作用
スカルキャップは気分の高揚感や安心感をもたらすだけでなく、緊張状態が続きストレスが溜まってイライラする感情を抑える働きもあります。
月経やPMSに伴うイライラを抑えたり、アルコールやドラッグ依存症の人の禁断症状を和らげると言われています。
効果③:抗痙攣
スカルキャップのミネラルによる神経活性化は、精神的な症状緩和だけでなく、筋肉の緊張もほぐしてくれると言われています。
そのため、生理痛や偏頭痛にも効果があるとされています。
効果④:催眠作用
気持ちが張り詰めてなかなか眠りにつけない時に、スカルキャップを寝る前に使用すると、鎮静作用から、心が落ち着き眠りにつきやすくなると言われています。
スカルキャップの副作用や注意事項、禁忌など
スカルキャップは古くから薬として使用され、神経の活性化によりリラックス効果が高いとされるハーブです。
比較的安全なハーブと言われていますが、妊娠中や授乳中の使用についての安全性は確立されていません。
もし妊娠中や授乳中にも使用したい場合は、必ず自己判断せず、医師へ相談してください。
スカルキャップのハーブとしての使い方
スカルキャップは、葉や茎、花の部分はハーブティーとして、根の部分は漢方として利用されています。
ハーブティー
スカルキャップのハーブティーは葉や茎、花が利用されます。
根の部分は日本では医薬品扱いとなっているので、ハーブティーとして一般的に飲むことはできません。
スカルキャップのハーブティーは、やや苦味があり、草のような香りがすると言われています。
<ハーブティーの淹れ方>
- スプーン一杯のハーブをティーポットに入れます。
- 熱湯を入れてから3~4分蒸らします。
- ハーブを濾してティーカップに注ぎます。
注意点としては、あまり長い時間蒸らしてしまうと、味が濃くなり苦味が強くなるので、できるだけ3~4分でティーカップへ移しましょう。
漢方
スカルキャップの根の部分は「オウゴン」という生薬として利用されています。
スカルキャップの根の部分が明るい黄色をしていることからオウゴンという名前がつけられたそうです。
胃液分泌の抑制、消炎作用、鎮痛作用、解熱作用があるとされており、症状に合わせて様々な漢方処方に配合されています。
スカルキャップのよくある質問
スカルキャップについてよくある質問を調べてまとめてみました。
スカルキャップは自分で育てることができるハーブですが、発芽が難しいと言われています。
スカルキャップは地植えでも鉢植えでも可能ですが、やや湿り気があり弱酸性の土を好みます。
風通しが良くて涼しいところに植えるのがポイントです。
また、湿り気を好むので、水やりを欠かさず行い、特に鉢植えの場合は、水をたっぷりとあげるようにしてください。
種まきは発芽適温が15度~25度と言われているため、暖かくなってきた春に行います。
発芽が難しいと言われているので、種まきのタイミングが重要になってきます。
スカルキャップのハーブティーは、苦味があり草の香りがするため、単体で飲むと飲みづらいという人もいるかと思います。
その場合は、他のハーブティーとブレンドすることで、飲みやすくなるのでおすすめです。
症状に合わせて、ブレンドするハーブティーを選ぶと効果的です。
<おすすめのブレンド>
不眠の改善:バレリアン
PMSや更年期障害に伴う情緒不安定の改善:セージ
気分の高揚:ラベンダー、レモンバーム
スカルキャップは、ヨーロッパでは狂犬病の薬として使用されています。
日本でも、葉や茎、花といった地上部の蒸留水を使用したものが、犬や猫用のサプリメントとして販売されているようです。
神経過敏で、いつも怯えているような犬や猫に使用するとされており、リラックスさせる効果があるようです。
ただ、体質的に合わない、その子にとっては害になるという可能性もあるので、必ず使用する前に獣医師に相談してから使用することをおすすめします。
まとめ
スカルキャップは、ミネラルを多く含み神経を活性化させることで、イライラを落ち着かせたり、心が沈んでいる時は高揚感を与えてくれたりと、リラックス効果が期待できます。
また、筋肉の緊張をほぐすため、生理痛や偏頭痛の緩和の効果もある、頼もしいハーブです。
ただ、ハーブティーとして飲むには苦味があったり、妊娠中や授乳中の使用には注意が必要だったりと注意点もあるため、この記事を参考にして、スカルキャップを安全に楽しく日常生活に取り入れてみてくださいね!
<効果・効能・作用>
- 神経強壮作用
- 鎮静作用
- 抗痙攣
- 催眠作用
<副作用・禁忌・注意点>
妊娠中や授乳中の使用については安全性がはっきりしていないため、使用は避ける
<使用方法>
- ハーブティー
- 漢方
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。