ハーブの効果と効能

サフラワーの効果や副作用は?ハーブティーなどおすすめの楽しみ方もご紹介!

サフラワーはキク科カルタムス属の一年草で、日本では「ベニバナ」の和名で親しまれています。

初夏になると花を咲かせ、咲き始めは黄色く、次第にオレンジ色へと赤みを帯びて変化していきます。語源はアラビア語の学名「Carthamus(染める)」+「tinctorius(染料の)」です。これは、サフラワーの花びらから採れる染料に由来しています。

今回の記事では、

  • サフラワーの効能を知りたい
  • 副作用など注意点はある?
  • サフラワーのおすすめの摂取方法を知りたい

など、サフラワーについての基本情報からお楽しみまでをわかりやすく解説しています。

また、簡単にできるハーブティーやアロマバスの楽しみ方や、サフラワーにまつわるユニークな文学など興味深い情報も紹介してますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?

サフラワーの基本情報

名称 サフラワー
英名 Safflower
学名 Carthamus tinctorius
和名 紅花(ベニバナ)、末摘花(スエツムハナ)
分類 キク科カルタムス属
原産地 地中海沿岸、中央アジア
成分 リグナン(ポリフェノール)、ビタミンE、オレイン酸、リノール酸 など
使用部位 花・種子
代表的な作用 通経作用、血行促進作用、発汗作用、コレステロールの抑制、子宮収縮作用 など
禁忌、注意事項
  • 妊娠中の方は摂取を控えましょう。
  • キク科のアレルギーがある方も摂取を避けましょう。
  • 出血性疾患や消化性潰瘍のある方も使用を避けましょう。
利用法 ハーブティー、スキンケア など

サフラワーはハーブや染料として、古くから世界中で利用されている植物です。

染料としても歴史が長く、古代エジプト時代のミイラはサフラワーの染料で染められた布に包まれていたといわれています。日本でも古くは3世紀末ごろから紅花染料の原料として使用されていました。

和名では紅花のほか「末摘花」とも呼ばれ、これはサフラワー独特の茎の先端に咲かせる花の姿形に由来しています。古典文学『源氏物語』では、主人公の光源氏がある女性を「末摘花」とあだ名をつけたユーモラスな場面が描かれています。もちろん実話ではありませんが、サフラワーはすでに平安時代において人々に親しまれていたことがうかがえます。

サフラワーの効果・効能・作用を解説

サフラワーには、女性特有の症状に働きかける作用をはじめとする様々な効能があります。

  • 婦人科系症状の緩和
  • 血行促進作用
  • コレステロールの抑制

ここではサフラワーの代表的な効能について説明します。

効果①:婦人科系症状の緩和

はじめに紹介する作用は、女性特有の症状を緩和する作用です。

成分として含まれるポリフェノールのリグナンには、ホルモンバランスを整える作用があります。通経作用により生理不順に働きかけ、産後の腹痛理痛更年期障害などの女性ならではのつらい症状を緩和します。

効果②:血行促進作用

次に紹介する作用は、血行促進作用です。

成分に含まれる不飽和脂肪酸ビタミンEは、血流の改善に効果があります。血行を促進することで身体が温まるため、冷え性の改善につながります。

また、血行が促されることで発汗作用につながるため、発熱した際には解熱効果も期待できます。

効果③:コレステロールの抑制

3つめに紹介する効能は、コレステロール値の上昇を抑制させる効果です。

サフラワーの種子から採れる紅花油にはオレイン酸リノール酸が含まれており、悪玉コレステロールを減らす働きがあります。悪玉コレステロールを抑制することで、動脈硬化や心筋梗塞などの血管系の疾患の予防につながります。

その他の効果・作用

サフラワーには、代表的な3つの効果以外にも効能や作用があります。

中国の薬書には古くから婦人病の薬として用いられていたことが残されていますが、紹介した効果や作用のほかにも子宮収縮の作用があることも知られています。また、高血圧・脳血栓などの予防にも効果的です。

サフラワーの副作用や注意事項、禁忌など

サフラワーには子宮収縮作用があるため、妊娠中の方は摂取を控えましょう。また、キク科のアレルギーがある方や、出血性疾患・消化性潰瘍のある方も摂取を避けましょう。

サフラワーのハーブとしての使い方

サフラワーは、ハーブティーを飲んだり、バスソルトを使って入浴することで手軽に摂取できるハーブです。

ここでは、サフラワーの美味しいハーブティーの淹れ方や、自宅で簡単にできるバスソルトの作り方を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

1 ハーブティー

サフラワーのハーブティーはサフラワー特有の香りがあり、甘みのあるあっさりとした味わいです。

【サフラワー ハーブティーの淹れ方】

沸騰したお湯(カップ一杯分)に、ドライハーブ(ティースプーン2杯分)を入れて、3分から5分ほど蒸らしてお好みの濃さにしていただきます。

サフラワーのハーブティーは血行促進の効果があるため、冷え性でお悩みの方におすすめです。また、風邪をひいた際などには、温かいサフラワーのハーブティーで体を温めれば、発汗作用により解熱効果も期待できます。

2 アロマソルト

婦人科系の症状の改善には、ゆっくりと身体を温められるバスソルトを使った入浴がおすすめです。アロマソルトを使えば、手軽にサフラワーの成分を摂取できますよ。

アロマソルトはご自宅でも簡単に作れますので、ぜひお試しくださいね。

【サフラワー アロマソルトの作り方】

〈材料(1回分)〉

  • 天然塩 大さじ2杯
  • サフラワーの精油 2滴~6滴

〈作り方〉

天然塩にサフラワーの精油を入れてよく混ぜ合わせれば出来上がりです。

バストソルトを使うことで、サフラワーの血行促進や発汗作用が促されて女性にうれしい効能が期待できます。

サフラワーのよくある質問

黄色とオレンジ色のベニバナの違いは?

黄色いベニバナは咲き始めのころです。ベニハナは咲き始めは黄色ですが、次第にオレンジ色へ変化していく特性があります。

サフラワーティーとおすすめのブレンドは?

婦人科系の症状にお悩みの際には、ラズベリーリーフやカモミール、チェストツリーなどとのブレンドがおすすめです。

紅花油におすすめの料理は?

紅花油はさっぱりとしているため、手作りのドレッシングにおすすめです。また、炒め物や揚げ物などの加熱調理にも使えます。

まとめと研究情報

今回はサフラワーについて解説しました。

サフラワーには婦人科系症状の緩和や血行促進作用、コレステロールの抑制など、身体によい多くの効能があることがわかりました。そして、自宅で簡単にできるサイリウムの摂取方法として、ハーブティーの淹れ方や、精油を使ったバスソルトの作り方についても紹介しました。

サフラワーについて興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

おさらい

【効果】

  • 婦人科系症状の緩和
  • 血行促進作用
  • コレステロールの抑制

【注意点・副作用・禁忌】

  • 妊娠中の方は摂取を控えましょう。
  • キク科のアレルギーがある方も摂取を避けましょう。
  • 出血性疾患や消化性潰瘍のある方も使用を避けましょう。

【おすすめの摂取方法】

  • ハーブティー
  • アロマソルト

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

アロキサン誘発糖尿病ラットにおけるカルタムス・ティンクトリウス・L.の含水アルコール抽出物の抗糖尿病効果

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23267403/

要約

カルタムスティンクトリウス抽出物は無毒で、血液パラメーターを正常化、糖尿病モデルでのグリベンクラミドと同等の効果を示し、インスリン増加や膵島の拡大が観察されました。雄の白色WISTARラットにおいて、カルタムスティンクトリウス抽出物の糖尿病治療効果を計ることで研究されました。結果として、カルタムスティンクトリウスは有望な糖尿病治療薬として示唆されました。

卵巣摘出ラットにおけるベニバナ種子の骨保護効果

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12073158/

要約

ベニバナ種子は骨形成を刺激し、骨量減少を予防するために使用されます。この研究では、卵巣摘出ラットでベニバナ種子の効果を調査し、骨量減少を部分的に防ぎ、骨髄脂肪を減少させたことが示されました。また、ベニバナ種子のポリフェノール化合物は骨細胞の増殖を刺激し、エストロゲン欠乏による骨量減少に保護効果を持つ可能性も示唆しています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?