ハーブの効果と効能

オリーブの効果や副作用は?ハーブティーなどおすすめの楽しみ方もご紹介!

オリーブはモクセイ科オリーブ属の常緑高木で、語源はギリシャ語で油という意味の「elaifa」や、ラテン語の「oliva」に由来しています。

オリーブという言葉の起源は8000年ほど前と言われており、約3200年前に栽培が始まったギリシャの神話においては、オリーブは「聖なる木」と呼ばれ、人々にとっての大切な木とされていました。

今回の記事では、

  • 効果
  • 副作用
  • おすすめの摂取方法

など、オリーブについての基本情報からお楽しみまでをわかりやすく解説しています。

また、オリーブの実の色の違いについてや、簡単にできるオリーブを使ったアレンジレシピなどのお役立ち情報も紹介してますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?

オリーブの基本情報

名称 オリーブ
英名 Olive
学名 Olea europaea
和名 オリーブ
分類 モクセイ科オリーブ属
原産地 地中海沿岸
成分 フラボノイド、オレウロペイン(ポリフェノール)、セコイリドイド、ビタミンE、オレイン酸、スクワレン、リノール酸 など
使用部位 葉、実、油
代表的な作用 解熱作用、抗菌作用、抗酸化作用、免疫向上作用、コレステロール低下、消毒作用、利尿作用
禁忌、注意事項  低血圧の方や血圧降下剤を投与されている方は摂取を控えましょう。
オリーブは油分を多く含むため、食べすぎに注意しましょう。
利用法 オリーブオイル、塩漬け、ピクルス など

オリーブの木は世界に1000種類以上の品種があり、古くから平和の象徴といわれています。日本でも室内での観葉植物として、またご自宅のバルコニーやお庭で苗木から育てるなど、食用以外においても人気です。

オリーブを原料として作られているオリーブオイルは、およそ3000年も前から私たちの身近な健康食品として親しまれてきました。

熟した実から抽出されるオリーブオイルは普段の食事に取り入れやすく、抗菌作用や免疫向上作用などの多くの効能で知られていることから、世界中で多くの人に愛用されています。

オリーブの効果・効能・作用を解説

オリーブには、生活習慣病や感染症の予防、美肌効果などのたくさんの効能があります。

  • 生活習慣病の予防
  • 感染症の予防
  • 美肌効果

ここではオリーブの代表的な効能について説明します。

効果①:生活習慣病の予防

オリーブに含まれるオレイン酸健康効果の高い脂肪酸で、生活習慣病の予防に効果があります。

オレイン酸は健康に必要な栄養素でありながら、人間の身体で作り出すことのできない成分です。そのため、オリーブオイルのような良質な油分を食事によって摂取することが求められます。

オレイン酸の働きによって善玉コレステロールを維持し、悪玉コレステロールを減少させ、その結果として高血圧や心疾患、動脈硬化などの生活習慣病を予防します。

効果②:感染症の予防

オリーブは感染症の予防や免疫力の向上に効果があります。

葉に含まれるオレウロペインは、抗菌作用があることで知られています。オレウロペインは抗ウイルス作用があり、殺菌効果によって体内に入った細菌やウイルスの繁殖を抑える働きをします。

オリーブは体内の細胞を守りながら、ウイルスを殺菌できる「自然の抗生物質」と呼ばれています。

効果③:美肌効果

オリーブは美肌効果があることで知られています。

成分として含まれるポリフェノールなどの抗酸化成分によって活性酸素が抑制され、美白・美肌をつくります。また、オレイン酸やスクワレン、リノール酸の働きは、肌の保湿効果を高めてくれます。

さらに、ビタミンEなどの脂溶性ビタミンは「若返りのビタミン」と呼ばれています。抗酸化作用によって肌の保湿や血行促進にも働きかけることから、エイジングケアにも効果を発揮します。

オリーブの副作用や注意事項、禁忌など

オリーブは低血圧の方や血圧降下剤を投与されている方は摂取を控えましょう。また、オリーブの実は油分を多く含むため、食べすぎに注意しましょう。

オリーブのハーブとしての使い方

オリーブは、オリーブオイルとして手軽に摂取できるほか、ハーブティーとしても楽しめます。

オリーブの実・葉それぞれの部位により成分が異なるため、実・葉それぞれの摂取方法について紹介します。

1 オリーブオイル

オリーブの一般的な摂取方法として知られているのは、オリーブオイルの利用です。健康志向の方などは普段の料理に使えますし、塩や黒コショウとともにサラダにかければ、ヘルシーなドレッシングにも仕上がります。

多くのサイトでも紹介されていますが、オリーブオイルを使ってヘルシーで簡単な自家製ドレッシングが作れます。とても簡単な和風ドレッシングの作り方を紹介しますので、気になる方は参考にしてみてくださいね。

【和風ドレッシングの作り方】

〈材料〉

  • オリーブオイル
  • しょうゆ
  • お酢
  • 砂糖

〈作り方〉

しょうゆとお酢は2:3の分量、オリーブオイルはしょうゆと同じ量、砂糖はお好みなど、分量はお好みで調整できます。よく混ぜ合わせて出来上がりです。

〈おすすめアレンジ〉

お酢の代わりにレモン汁を使ったり、新玉ねぎをすりおろして加えてみたりと、季節や好みに応じてアレンジできます。

2   ハーブティー

オリーブオイルの原料として有名なオリーブですが、葉に多く含まれるオレウロペイン(ポリフェノール)などの成分を摂取するには、ハーブティーとして摂取するのがおすすめです。

【オリーブ茶の淹れ方】

沸騰したお湯(カップ一杯分)に、オリーブの茶葉(ティースプーン一杯分)を入れて、好みの濃さにより2分から5分ほど蒸らしてからいただきます。

オリーブ茶の味は、葉に含まれるポリフェノールの成分により、ほのかな渋みや苦味があります。苦手な方は甘味料などを加えてアレンジしてみることをおすすめします。

オリーブのよくある質問

黒色と緑色のオリーブの違いは?

オリーブの実の色の違いは熟成度の違いによるものです。黒色をしたオリーブは熟成している実、緑色のオリーブは熟成前の若い実です。未熟な緑色をしたオリーブの実はポリフェノールを多く含んでおりピクルスなどに使われます。黒いオリーブは油分を多く含んでおり、オリーブオイルに使用されます。

日本でも栽培されているの?

オリーブの原産地は地中海地方として知られていますが、日本国内でも香川県の小豆島で生産されています。

オリーブに旬の時期はあるの?

店頭では瓶や缶詰で販売されていることの多いオリーブですが、旬の時期は秋から初冬にかけてといわれています。

まとめと研究情報

今回はオリーブオイルの原料であるオリーブについて解説しました。

オリーブには生活習慣病や感染症の予防、美肌効果など、身体によい多くの効能があることがわかりました。そして、自宅で簡単にできるオリーブの摂取方法として、お好みによってアレンジできるサラダドレッシングの作り方や、ハーブティーについても紹介しました。

オリーブについて興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

おさらい

【効果】

  • 生活習慣病の予防
  • 感染症の予防
  • 美肌効果

【注意点・副作用・禁忌】

  • 低血圧の方や血圧降下剤を投与されている方は摂取を控えましょう。
  • オリーブは油分を多く含むため、食べすぎに注意しましょう。

【おすすめの取り方】

  • オリーブオイル
  • ハーブティー

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

オリーブ葉抽出物中のフェノール化合物の微生物学的および抗酸化活性

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33334001/

要約

オリーブに関する研究では、オリーブ葉抽出物から分離されたフェノール化合物の特性と抗菌効果が示されています。オリーブの葉から単離されたフェノール化合物は強力な抗菌性を持ち、抗生物質への耐性に対抗する代替ソリューションとして注目されています。抗菌性の評価方法や抗酸化能の役割、およびオリーブ葉からの廃棄物の重要性について解説されています。

オリーブ由来ポリフェノールオレウロペインのヒトの健康への影響

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25318054/

要約

オリーブに関する研究では、人間の健康へのプラスの影響を示しています。実験・臨床・疫学データが、オリーブ由来のポリフェノールが抗酸化・抗腫瘍・抗炎症特性を持ち、健康に良い影響を与えることを明らかにし、特にオレウロペインというポリフェノールが人間の健康にプラスの効果を持つことが確認されています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

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