ゴツコラはセリ科ツボクサ属の多年草です。その歴史は古く、5000年以上も前から薬草として親しまれてきました。
「若返りのハーブ」として知られるゴツコラは、WHO(世界保健機構)によって「21世紀の驚異的薬草」と記され、保護すべき重要な薬用植物として発表されました。
今回の記事では、
- ゴツコラの効果を知りたい
- ハーブとしてゴツコラを摂取する際の注意点は?
- ゴツコラのおすすめの摂取方法を知りたい
など、ゴツコラについての基本情報からお楽しみまでをわかりやすく解説しています。
また、ゴツコラのハーブティーの淹れ方や、簡単にできるアレンジレシピなどのお役立ち情報も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。
ゴツコラの基本情報
名称 | ゴツコラ |
英名 | Gotu Kola |
学名 | Centella asiatica |
和名 | ツボクサ |
分類 | セリ科ツボクサ属 |
原産地 | インド、インドネシア、東南アジア、中国 など |
成分 | アジアチコシド、マデカッソシド、トリペルテン、マデカシン酸 など |
使用部位 | 葉・茎 |
代表的な作用 | 抗酸化作用、創傷治癒作用、抗炎症作用、認知機能の向上、認知症の予防、ストレス緩和 など |
禁忌、注意事項 |
|
利用法 | ハーブティー、食材として、見肌パック など |
ゴツコラは「若返りのハーブ」や「長寿のハーブ」の名で知られ、古くから世界中で親しまれているハーブです。
原産地のインドの伝統的医学アーユルヴェーダにおいては「魔法の植物」と呼ばれ、ゴツコラは万能な薬草として重要なハーブの一つとされています。
ゴツコラは脳を活性化させる効果があることから「食べるIQ」ともいわれています。海外では受験シーズンになると、ゴツコラのサプリメントを必需品としている国もあるようですよ。
ゴツコラの効果・効能・作用を解説
ゴツコラには、美肌効果や認知症の予防、ストレスの緩和などのたくさんの効能があります。
- 美肌効果
- 認知症の予防
- ストレスの緩和
ここではゴツコラの代表的な効能について説明します。
効果①:美肌効果
まず紹介したいゴツコラの効能は、美肌成分によるスキンケア効果です。
ゴツコラの成分として含まれるアジアチコシドやマデカッソシドには、抗酸化作用や創傷治癒作用、抗炎症作用があり、シワやシミ、ニキビなどの改善や美白効果に有効とされています。
日本でも話題のコスメ「CICA」には、ゴツコラの成分が配合されているんですよ。
効果②:認知症の予防
次に紹介する効果は、認知症の予防です。
成分に含まれるトリペルテンには、認知能力を高める成分が含まれています。ゴツコラは脳の栄養源になるといわれ、神経や脳細胞を活性化させる働きがあります。
そのためゴツコラは「若返りのハーブ」とも呼ばれています。
効果③:ストレスの緩和
3つめに紹介する効果は、ストレスの緩和です。
ゴツコラの成分に含まれるアシアチコシドやマデカシン酸には、不安な気持ちやストレスに働きかける作用があります。
気持ちを和らげることでうつ病などの心の病を防ぎ、また自律神経のバランスを整えることで心身の健康維持にもつながります。
ゴツコラの副作用や注意事項、禁忌など
妊娠中や授乳中の方は摂取を控えましょう。また、セリ科のアレルギーがある方も摂取を避けましょう。
ゴツコラのハーブとしての使い方
ゴツコラは、ハーブティーとして楽しんだり、スープやサラダに添えてアレンジすることで手軽に美味しく摂取できます。
1 ハーブティー
ゴツコラはハーブティーとして手軽に成分を摂取できます。ほんのりとした苦味と甘さがあり、緑茶を感じさせるやわらかな風味です。
【ゴツコラ ハーブティーの淹れ方】
沸騰したお湯(カップ一杯分)に、ゴツコラ(ティースプーン一杯分)を入れて、好みの濃さにより3分から5分ほど蒸らしてからいただきます。
ゴツコラのハーブティーはくせのない飲みやすさが特徴です。お食事中はもちろんのこと、ほっと一息つきたい時や、おやすみ前のひとときにもおすすめのハーブティーです。
2 お料理のアレンジとして
ゴツコラは、フレッシュでもドライでも利用できるスーパーフードです。葉も茎も生で食べられるため、そのまま普段の料理に添えることで摂取できますよ。
たとえば、摘みたてのゴツコラ葉をサラダに入れたり、メインディッシュの付け合わせに添えるほか、もちろん温かいスープやパスタなどのスパイスとして使ってみるのもおすすめです。
また、朝のスムージーにもお気に入りの野菜やフルーツと一緒にゴツゴラをブレンドしてみてはいかがでしょうか。
ゴツコラのよくある質問
ゴツコラは、直射日光の当たらない半日陰の水はけの良い場所で育てましょう。冬は戸外では葉が枯れてしまうため、室内で育てることをおすすめします。
ゴツコラは日本では隠岐ノ島や宮古島などの温暖な地域に自生しています。
ゴツコラのサプリメントは、大手通信販売サイトなどで販売されています。
まとめと研究情報
今回はゴツコラについて解説しました。
ゴツコラには美肌効果や認知症の予防、ストレスの緩和など、身体によい多くの効能があることがわかりました。そして、ご自宅で簡単にできるハーブティーの作り方や、料理への取り入れ方についても紹介しました。
ゴツコラについて興味のある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
おさらい
【効果】
- 美肌効果
- 認知症の予防
- ストレスの緩和
【注意点・副作用・禁忌】
- 妊娠中や授乳中の方は摂取を控えましょう。
- セリ科のアレルギーがある方も摂取を避けましょう。
【おすすめの取り方】
- ハーブティー
- お料理のアレンジとして
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
美容におけるツボクサ
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24278045/
ツボクサ(ゴツコラ)は薬用植物で、アジアチコシドやマデカソシドなどの五環式トリテルペンを含む活性化合物があります。傷の治療に効果的で、線維芽細胞の増殖やコラーゲン合成を促進し、皮膚の強度を向上させ、肥厚性瘢痕やケロイドの炎症を抑制します。光老化やセルライト、脈理の治療にも使えることが研究から示されています。
脳卒中後の血管認知障害の改善における葉酸750mgと比較したゴツコラ抽出物1000mgおよび3mgの有効性
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27340413/
ゴツコラの研究は、血管認知機能障害(VCI)患者の認知機能を改善するためにゴツコラ(Centella asiatica)の有効性を調査しました。インドネシアの患者48人を対象に、ゴツコラ抽出物を投与し、葉酸との比較も行いました。治療後の認知評価結果から、ゴツコラが脳卒中後のVCI改善に葉酸と同程度の効果があり、特に記憶ドメインにおいては葉酸よりも効果的であることが示唆されました。
そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。