ハーブの効果と効能

チャービルの効果と副作用は?使い方やレシピをご紹介

チャービルは、フランス料理にも使用されるハーブでマイルドな味わいの料理の風味付けに用いられます。パセリに類似していて、フレンチパセリ(French parsley)、ガーデンチャービル(Garden chervil)ともよばれています。

今回の記事では、

  • ハーブとしてのチャービルの効果や副作用を知りたい
  • チャービルの使い方
  • おすすめの美味しい摂取方法は?

チャービルについて、他の人が持った疑問や回答なども含めて解説しているので、ぜひ読んでみてください。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?

チャービルの葉はイタリアンパセリに似ていますが、パセリよりも甘い香りと穏やかな風味をもちます。肉、魚介、野菜などの風味付けや、卵料理に用いられます。フランスでは「美食家(グルメ)のパセリ」と呼ばれていますので、是非、参考にしてお料理してみてください。

チャービルの基本情報

名称  チャービル
英名  chervil
学名  Anthriscus cerefolium
和名  ウイキョウゼリ(茴香芹)
分類  セリ科シャク属
原産地  ロシア南部~西アジア
主要成分 (100g当たり) カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分など
使用部位  葉、花、茎
代表的効能  ・ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれており、料理に用いるハーブ
・解毒、消化促進、血行促進
・胃腸の消化吸収を助け、炎症抑制効果もある
利用法    ・フランス料理の薬味フィーヌ・ゼルブ(ハーブのみじん切り)に使われるハーブの一つ
・料理に使う時は仕上げの直前に加える
・ハーブティーとして飲む

歴史文献には紀元後、ローマの時代にあります。チャービルはかつて生垣や荒地に自生する一年生の雑草とされていました。

原産地がロシア南東部、コーカサス以南からイラン北部山地で、食材として注目を集めるようになりました。

葉はイタリアンパセリに似ていますが、パセリよりも甘い香りと穏やかな風味を持ちます。

フランスでは「美食家(グルメ)のパセリ」と呼ばれ、フランス料理にも好んで使われています。

チャービルの効果・効能・作用を解説

繊細な葉、さわやかな香りとほのかな甘みのチャービルに期待される効果は、栄養価が高く、解毒作用があり、免疫力の強化に役立ちます。

  • 栄養価が高い
  • 解毒作用・消化促進
  • 血行促進作用

効果①:ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富

チャービルにはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれており、料理に用いるハーブとしてよく使われています。

さわやかな香りとほのかな甘みがあり、パセリのような苦みやエグみ、独特な香りがないので、タルトやケーキに料理の彩りに使えるのが嬉しいですね。

効果②:解毒、消化促進

チャービルには胃腸の消化吸収を助け、炎症抑制効果もあり、消化不良のときに用いると消化を助けます。

チャービルの香りの主成分で甘い香りの元とも言われる精油成分アネトール(トランスアネトール)は、消化を促すことで胃腸機能を活発化させる働きがある成分と言われています。

効果③:血行促進

チャービルティーは、全身の血行を良くする効果が期待でき、女性に足りなくなりやすい栄養素のひとつである鉄分も含まれているため、冷え性だけではなく貧血の改善につながる可能性もあります。

その他の効果・作用

チャービルティーは、

  • ビタミンやミネラルなどの栄養素が摂取できる
  • 抗酸化物質を含んでいる
  • 血行促進に役立つことなどから“浄化”に繋がるのでなないかと考えらる

などの効果もあります。ヨーロッパでは、食材というよりも薬草と認識されていることが多く、その健康効果も注目を集めています。

またチャービルのようなセリ科のハーブは、アピゲニンというフラボンを含まれていて、アピゲニンは強力な抗がん活性を持っていて、乳がん、大腸がん、肺がん、前立腺がんなどの予防にも役立ちます。

チャービルの副作用や注意事項、禁忌など

チャービルは、GRAS(一般的に安全と認識されている物質)に分類されているハーブですから、副作用などの心配はありません。

適量ならば安心して料理やハーブティーとして楽しむことができます。

しかし、チャービルにはアネトールという成分が含まれており、弱い抗菌作用があるため妊娠中・授乳中の方は飲料を控えましょう。

セリ科に属する植物ですのでセリ科アレルギーのある方は注意してください。

チャービルのハーブとしての使い方

爽やかで甘い香りを持つチャービルは、肉や魚料理、サラダ、デザートなどの幅広い料理の風味付けに使うことができます。

チャービルの香りや風味、色を活かしたポタージュも定番の料理です。

1.チャービルを使ったサラダ

チャービルのきれいな緑色は、料理に彩りを添え、サラダのトップに飾られていたりします。

チャービルの葉には、ビタミンB群・ビタミンC・鉄・マグネシウム・カロテンの成分が含まれていますので、料理の彩りとともに体の調子を整えるために必要な栄養素を摂ることができます。

2.魚や肉料理、野菜などの風味付けにチャービル

繊細な葉、さわやかな香りとほのかな甘みのあるチャービルは、フランス料理の香辛料としては、生のままパセリのように使います。薬効もあって、パセリよりも甘い芳香があります。

乾燥すると急速に風味を失ってしまうため、料理に使う時は仕上げの直前に加えるとよいでしょう。

3.チャービル ハーブティー

チャービルティーは、全身の血行を良くする効果が期待できますし、女性に足りなくなりやすい栄養素のひとつである鉄分も含まれているため、冷え性だけではなく貧血の改善につながる可能性もあります。

刻んでハーブとして使ったほうが栄養補給という点では効果的ですが、余ってしまった・花が咲いて風味が落ちてしまいそうな時などに、ハーブティーで楽しんでください。

チャービルのよくある質問

日本でも栽培できるの?

チャービルはプランター栽培ができます。湿り気のある日陰を好み、乾燥には弱い性質をもつハーブです。

栽培するうえで注意することは?

開花すると葉の風味が落ちてしまうため、開花の前に葉を摘み取ります。特に、夏の強い日差しには注意が必要です。

チャービルを料理に使う注意点は?

乾燥すると急速に風味を失ってしまうため、料理に使う時は仕上げの直前に加えるとよいでしょう。

まとめと研究情報

チャービルの原産国はロシア南部〜西アジア原産で、花の後に枯れる一年草です。葉を料理の風味付けなどに利用するハーブで、古代ローマ時代にはすでに利用されていました。

チャービルは解毒、消化促進、血行促進作用があり、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているチャービルは料理に用いるハーブとして高い人気になっています。

葉はイタリアンパセリに似ていますが、パセリよりも甘い香りと穏やかな風味を持ち、フランスでは「美食家(グルメ)のパセリ」と呼ばれ、フランス料理にも使われています。

おさらい

【効果】

  • 栄養素が豊富
  • 解毒、消化促進
  • 血行促進

【注意点・副作用・禁忌】

  • 加熱調理すると香りがとんでしまうため、仕上げに彩りとして使う
  • 乾燥すると香りが落ちるので生のまま使う
  • 弱い抗菌作用があるため妊娠中・授乳中の方は飲料を控える

【おすすめの取り方】

  • ハーブティー
  • 料理のスパイスとして

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

アントリスカスセレフォリウムL.(ホフム)抽出物のin vitro抗酸化活性

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10722209/

要約

チャービルの水性抽出物から得られた根とハーブの成分について抗酸化作用を調査しました。結果、多数のin vitro試験で、ハーブ抽出物が根よりも優れた活性を示すしています。よって、チャービルに抗酸化と抗リポロキシダント活性を持つことが示されました。

炭疽菌のデオキシポドフィロトキシンは、AMP活性化プロテインキナーゼを介して肝臓の脂肪蓄積を緩和し、SREBP-1cシグナルを阻害します

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30148990/

要約

アントリカスシルベストリス(チャービル)の天然成分であるデオキシポドフィロトキシン(DPT)は、癌や炎症などに対する抑制効果があり、高脂肪食による脂肪肝にも影響を与えることが示された。マウス実験で、DPTは脂肪蓄積を減少させ、肝臓の脂質代謝に関与する遺伝子の発現を調節しました。DPTは肝臓X受容体αを介して脂肪生成を抑制し、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化して代謝を改善。高脂肪食による代謝不調を修復し、脂肪肝を抑制する可能性が示唆されました。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

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