バジルはインド、インドシナ半島、モルッカ諸島原産のハーブで、その作用は、心身及び中枢神経の強壮作用があり、体のさまざまな機能を高めてくれる働きがあるといわれています。インドでは、聖なる力を秘める神聖な植物として崇められてきました。
さらにヨーロッパにも広まり、バジルは料理用のスパイスとして、薬草として、また観賞用としても人気があります。
今回は
- バジルの健康効果を知りたい。
- バジルに副作用はあるの?
- おすすめの美味しい摂り方を知りたい。
これらについてまとめました。
また、バジルについての疑問、回答なども解説していますので、参考にしてください。
この記事は。ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアがまとめました。
>>最強のハーブファスティングとは?
食欲を刺激するような、バジルのスパイシーな香りを放つ葉や種子は、世界各地の料理に活用されています。タイやベトナムなど、東南アジア料理にもよく使われています。
バジルの基本情報
名称 | バジル Basil |
英名 | Basil |
学名 | Ocimum basilicum |
和名 | メボウキ |
分類 | シソ科メボウキ属 |
原産地 | アジア・南ヨーロッパ・北アフリカ |
主要成分 (100g当たり) | タンニン、バジルカンファ―、リナロール、オイゲノールなど |
使用部位 | 葉、花、種子 |
代表的効能 | 心身及び中枢神経の強壮作用、鎮静作用、腹痛や吐き気、胃痙攣といった症状を鎮める、イライラをしずめて神経を落ち着かせる、偏頭痛に効果。 |
利用法 | バジルの葉を使ったサラダ、イタリア料理や、地中海料理に使われる。 |
バジルはインド、インドシナ半島、モルッカ諸島原産のハーブで、ヨーロッパにも広まり、料理用のスパイスとしても使われるようになりました。
日本には江戸時代に伝来して、この種子を水に浸すとゼリー状になり、それで目のゴミを取るので日本ではメボウキと呼ばれています。
バジルはイタリア料理や、地中海料理、タイやベトナムなど、東南アジア料理によく使われています。特にトマトとの相性がよく、ピザやパスタを始めとしたイタリア料理には欠かせません。
バジルは、ストレス緩和、鎮静作用、健康維持、老化予防、ダイエットなどの効果があるとされています。
バジルの効果・効能を解説
バジルの効果は幅広く、体のさまざまな機能を高めてくれる働きがあり、癒し効果、ストレス緩和や健康維持、老化防止まで、効果があります。
効果①:ストレス緩和
バジルは精神的にイライラすることが多い人にとっても、効果的な成分です。イライラをしずめて神経を落ち着かせたり、心を落ち着かせます。
バジルにストレス緩和の作用があるのは、ロリナールやエストラゴールといったフレグランスも使用されることの多い成分が含まれているからです。
このような成分による癒し効果で、イライラや不安、ザワついた心を穏やかにしてくれるのです。リラックスしたい時も、バジルを使ってみるといいです。
効果②:健康維持
バジルのビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、体をストレスから守り、老化を抑える効果があります。
不飽和脂肪酸の酸化を防ぎシミやしわの増加を防ぐ、毛細血管を広げて血行を改善する、悪玉コレステロールの酸化を防止して動脈硬化を予防するなどの効果が期待できます。
効果③:老化防止
バジルの抗酸化作用によって、歳をとって年々サビついてくる細胞を若々しく保つことができます。
バジルにはβカロチン・ビタミン・カルシウムなどの成分を含んでおります。 バジルの含まれる豊富なβカロチン・ビタミンには抗酸化作用が多く含まれるので、体の老化防止の役割を果たしてくれます。
体の老化防止はアンチエイジングにもつながるので、女性にはぜひとも摂取してもらいたい成分です。
その他の効果・作用
健康維持、鎮静作用、便秘の解消、かゆみを抑える効能、体を温める効果、不眠症など
バジルには心身及び中枢神経の強壮作用があり、鎮静作用もあり、腹痛や吐き気、胃痙攣といった症状を鎮めてくれます。
バジルの副作用や注意事項、禁忌など
バジルを食べたことで副作用が出たという報告はほとんどありません。それだけ安全性も高い嬉しいハーブなのです。
バジルを食べ過ぎた場合でも、特に体に有害となるような危険な成分は入っていません。
スパイスとして用いる分量なら特に副作用のないハーブです
但し、乳幼児や妊娠中の人は使用を避けてください。
バジルのハーブとしての使い方
バジルは、スパイシーな香りを放つ葉や種子で、世界各地の料理に使われています。パスタやピザなどイタリア料理に、東南アジアでは、バジルの種子をココナッツミルクやシロップと一緒に合わせて、冷たいデザートを作ります。
①バジルの食べ方
ペーストにしたり、バターに練りこんだり、オリーブオイルやビネガーに漬け込みます。パンに焼きこむこともあります。
バジルを使って簡単に「バジルオイル」が作れます。
ただ、乾燥葉は黒ずむなど風味が落ちやすいので、オイルやビネガーにつけたりペーストにして保存することが多いです。
②バジルのレシピ
バジルを使ったイタリアン料理で、特におすすめなのが次のメニューです。
- ピザ・マルゲリータ
爽やかなバジルが欠かせない、ピザの王道・マルゲリータです。
ピザ生地にトマトソースを塗り、適当な大きさに切ったチーズをのせ、ブラックペッパーをふり、オリーブオイルをまわしかけます。
オーブンシートごと天板にのせて5-10分ほど焼き、バジルを散らします。
- ジェノベーゼ
香り豊かで、濃厚な味わいが魅力のソースは、パスタはもちろん、サラダや魚料理、肉料理にも使える万能調味料です。
バジルの風味を生かすために太白ごま油を使用するとバジルの香りが生かせます。
にんにく、松の実、太白ごま油100mlを入れ、ミキサーにかける。
- カプレーゼ
カプリ島風サラダのこと。
トマトの赤、チーズの白、バジルの緑の組み合わせは、イタリア国旗の色と同じであることから、イタリアを象徴する料理として、イタリア国民に愛されています。
お肉の炒め物に爽やかなバジルを散らすことによって盛り付けも綺麗になり、フレッシュな一品になります。
バジルのよくある質問
植え付け時はゴールデンウィークごろがベスト
移植を嫌うので、春に予定地に直まきするかポット育苗で育て、水はけがよく栄養豊富な土に植え付けて日のあたる場所で育てます。
発芽・生育温度は13℃以上なので、種まきや植え付けは、ゴールデンウィークごろに植えるとよいです。そのため、気温が高くならないうちは、生育は思わしくありません。
発芽後、混んだところは間引き、追肥します。間引き苗はそのまま料理に使うことができます。
高さが15~20㎝ほどに育ったら、中心の太い茎の節の上にハサミを入れて摘芯します。すると、そこから脇芽が伸び出して枝数が増えるので、収穫量も増えます。
*アブラムシやヨトウムシ、ナメクジに注意
生長してくる時期には、アブラムシやヨトウムシ、ナメクジの被害を受けますので、マルチングなどをするとよいです。
冷やしすぎるとバジルは黒くなってしまうので、常温で保存しましょう。
長期間保存しておくような場合には、冷凍保存が適しています。バジルを分けて、少量ずつラップに包み、保存袋に入れてから冷凍します。
花言葉は「好意、好感」です。
まとめと研究情報
バジルの香り成分には食欲増進、リラックス効果があるとされていますので、食欲が落ち気味の時や疲れている時に、バジルを使った料理を召し上がってみてはいかがでしょうか。
おさらい
【効果】
- 鎮静作用
- 老化防止
- ストレス緩和
【注意点・副作用・禁忌】
- 乳幼児には使用しない
- 妊娠中は使用しない
【おすすめの取り方】
- パスタやピザなどイタリア料理
- ハーブティー
- サラダ
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
スイートバジルの葉(Ocimum basilicum L)添加がローゼルカリセス(ハイビスカスサブダリファ)飲料の化学的、抗酸化的および貯蔵安定性に及ぼす影響
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34583174/
ローゼルカリスとスイートバジルを組み合わせた飲料は、ポリフェノール含有量が高く、抗酸化特性があり、酸化ストレスに対する保護効果が期待されます。スイートバジルの添加により、ビタミンCとリコピンの含有量はわずかに低下しましたが、抗酸化活性は増加しました。また、高温で保存されたサンプルは、抗酸化活性の向上を示しました。ローゼルバジル飲料は健康に良い飲み物として機能し、スイートバジルの葉を最大5%添加することが製造に適している可能性があります。
低用量バジル(Ocimum basilicum)エッセンシャルオイルの吸入は、高脂肪食誘発肥満ラットの心血管の健康と血漿脂質マーカーを改善しました
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35591766/
この研究では、バジルエッセンシャルオイル(BEO)の吸入が高脂肪食誘発の肥満ラットにおいて抗肥満効果を示す可能性があることが明らかにされました。BEOにはさまざまな揮発性化合物が含まれており、吸入によって白色脂肪組織が減少し、血漿中のコレステロールやレプチンなどの代謝関連マーカーが変化しました。この研究結果は、BEOの吸入が代謝健康の管理に有用である可能性を示唆しています。
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