ハーブの効果と効能

ギンコウの効果や副作用は?ハーブティーなどおすすめの楽しみ方もご紹介!

ギンコウは、中国が原産のイチョウ科イチョウ属の植物で、日本では神社の境内や公園などでよく見られる銀杏の葉で、いわゆるイチョウのことです。2億年以上の歴史を持つ古いハーブで「生きた化石」とも言われ、また、最古のメディカルハーブと言われています。寿命が長く縁起が良い植物とも言われており、長いものでは数千年も生育します。

今回の記事では、

  • ハーブとしてのギンコウの効果や副作用を知りたい
  • ギンコウの美味しい飲み方を知りたい
  • 効果のエビデンスや実例などを知りたい

これらについて、まとめています。

ギンコウについて、他の人が持った疑問や回答なども含めて解説しているので、ぜひ読んでみてください。

なお、ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、下記のサイトも是非参照してみて下さい。

>>最強のハーブファスティングとは? 

ギンコウは循環器系に効果があり、体のすみずみまで血液の循環を促進してくれます。そのため、冷えや肩こり、腰痛などの改善に効果的です。是非参考にして飲んでみてください。

ギンコウの基本情報

名称  ギンコウ
英名  Ginkgo
学名  Ginkgo biloba(キンクゴ・ビロバ)
和名  イチョウ(銀杏)
分類  イチョウ科イチョウ属
原産地  中国
主要成分 (100g当たり) カリウム710mg、リン120mg、マグネシウム48mg、鉄1mg、亜鉛0.4mg、ビタミンE3.2mg
使用部位 
代表的効能  血流を改善する効果、冷え性を改善する効果、脳梗塞の予防効果
利用法    ギンコウティー、ギンコウチンキ

ギンコウの種子は9月から10月にかけて収穫されます。種子はギンナンとして料理によく利用されています。

イギリスの医学誌、「ランセット」は、1992年11月号の中で、ギンコウの接種によって、集中力や記憶力、気力の減退、疲労、不安、抑うつ、耳鳴り、めまい、頭痛などの症状が軽減したとの報告がされています。

ギンコウのハーブティーは、薬のよう香りがしますが、飲みやすく癖のない味です。薬のような香りが苦手な方は、他のハーブとブレンドして飲むとよいかもしれません。

ギンコウの効果・効能・作用を解説

ここでは、ギンコウの代表的な効果について説明していきます。

ギンコウの効果・効能・作用としては、①血流を改善する効果、②冷え性を改善する効果、③脳梗塞の予防効果などが挙げられます。以下、順に解説します。

効果①:血流を改善する効果

ギンコウに含まれるフラボノイドは、血管の材料であるコラーゲンやエラスチンの酸化を抑制します。

すなわち、フラボノイドの積極的な摂取は、しなやかな血管をつくることにつながるため、毛細血管などの末梢の血管を広げ、全身の血行促進につながります。

このように、フラボノイドは、毛細血管を強化するという働きを持ち、血行促進の効果があるとして、ギンコウが注目されるきっかけともなった栄養素です。

効果②:冷え性を改善する効果

「冷えは万病のもの」といわれるように、冷えは体に悪い影響を与えることが知られています。例えば、めまいや耳鳴り、肩こりなどは、いずれも血流が悪いことが原因となって起こる症状です。
冷え症は、単なる体質による症状ではなく、血行不良が原因であるといわれています。よって、ギンコウの血流を改善する作用は、冷え症の改善にも効果があるといわれています。

効果③:脳梗塞の予防効果

ギンコウは、脳の血管障害によって発生する脳梗塞などの病気を予防する効果もあります。

脳は多くの酸素や栄養素を必要とするため、血流の状態によって脳の健康状態が決まります。

脳内の血流が悪くなると、脳細胞に栄養などが行き届かなくなり、脳の細胞が死んでしまったり、脳内に血栓ができて脳梗塞を引き起こす危険性があるのです。

その他の効果・作用

ギンコウには、脳の障害により知的能力が著しく低下する認知症の予防や改善に効果があると考えられています。

アルツハイマー型認知症を患った人の脳には、老人斑が多く見られます。これは、アミロイド-βという、たんぱく質の一種です。

ギンコウには、このアミロイド-βの蓄積を妨げる働きがあり、その量を減少させると考えられています。

ギンコウの副作用や注意事項、禁忌など

ギンコウには、頭痛、腹痛、下痢、発疹などの副作用が報告されているため、使用には注意が必要です。過剰摂取は避けてください。

また、妊娠中の人や子供は使用を避けてください。

さらに、アレルギー物質であるギンコール酸が多く含まれているため、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

ギンコウのハーブとしての使い方

ギンコウは、ハーブティーやハーブチンキなどで手軽に摂取できます。ここでは自宅で簡単にできるギンコウティーの淹れ方ギンコウチンキの作り方について紹介します。

ギンコウティー

ギンコウは、その飲みやすさが特徴です。香ばしく甘い香りが広がるので、日本人にはぴったりのハーブと言えるでしょう。緑茶の代わりとしても、美味しく飲めるのでギンコウだけで飲むのもおすすめです。また、ブレンドしても、他のハーブを飲みやすくまとめてくれる使いやすいハーブです。ぜひカモミール、ローズマリー、セージなどとブレンドして飲んでみてください。

【ギンコウティーの淹れ方】

ハーブティーに使用するのは、青葉の葉の部分です。

大さじ1杯に熱湯を注ぎ3~5分蒸らします。

胃薬のような香りがして、ほとんど味はしませんが、冷めると苦味が出てきます。

その時はレモンやはちみつを加えると飲みやすくなります。

ギンコウチンキ

チンキとは、ハーブをアルコールに浸し、ハーブの有効成分を抽出させたものです。

ハーブをアルコールに浸けることにより、水やお湯で抽出することができない脂溶性の成分も溶け出すため、水溶性成分と脂溶性成分の両方の有効成分を抽出することができ、効率よく使用するこができます。

【ギンコウチンキの作り方】

ギンコウを、ウォッカなど、40度以上のアルコールに2週間、日の当たらない場所で漬け込み、ギンコウを濾して遮光瓶などで保管します。

ハーブティーや白湯に混ぜて服用します。

ギンコウのよくある質問

フラボノイドとはどのような成分ですか?

フラボノイド(flavonoid)とは、植物に含まれる色素成分の総称で、いわゆるポリフェノールの一種です。その数は4000種以上あり、フラボノイドは大きくフラボノール類、イソフラボン類、カテキン類などに分けられます。

ギンコウはどんな味ですか?

香りも味もそれほど強くありません。他のハーブとのブレンドをオススメします。鉄分を多く含むネトルなどと組み合わせると、貧血予防にもオススメできます。

男性が飲んでも効果あるの?

女性が飲むイメージのが強いハーブティーですが、男性の妊活に飲みたいハーブティーが、ギンコウです。

ギンコウは、昔から巡りをよくするハーブとして使われてきましたが、最近では男性の元気をサポートするハーブティーとして注目されています。

まとめと研究情報

今回はハーブのギンコウについて解説しました。

ギンコウは、血流を改善する効果、冷え性を改善する効果、脳梗塞の予防効果など、たくさんの効能のあるハーブです。

この記事では、自宅でも簡単にできるギンコウティーの淹れ方や、ギンコウチンキの作り方についても紹介しました。

興味のある方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

おさらい

【効果・効能】

血流を改善する効果
冷え性を改善する効果
脳梗塞の予防効果

【注意点・副作用・禁忌】

頭痛や腹痛、下痢、発疹などの副作用に注意
妊娠中の人や子供は使用を避けてください

【おすすめの摂り方】

ハーブティー
ハーブチンキ

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

脳梗塞の治療におけるイチョウの注射:系統的レビューとネットワークメタアナリシス

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32185946/

要約

ギンコウの研究では、ギンコウの抽出物が脳梗塞の治療に効果的であることが示されました。この実験は 37例の患者を対象とした合計4330件のRCTを選択しおこなわれました。これにより、脳梗塞における神経機能障害スコア(NFDS)の減少が見られています。[

血管保護におけるイチョウ葉抽出物:分子メカニズムと臨床応用

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28707602/

要約

ギンコウの研究では、ギンコウの抽出物が血管保護機能を発揮することが示されています。前臨床試験をレビューして、イチョウ葉抽出物(GBE)による血管保護の根底にあるさまざまなメカニズムについて議論し、さらに虚血性疾患におけるGBEの応用を提示するための臨床試験をレビューした。これにより、イチョウ葉抽出物(GBE)は心血管疾患や虚血性疾患の治療薬として期待されており、網羅的なメカニズムにより血管保護機能を発揮することが結論付けられてました。[

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?