ラズベリーリーフは、和名でヨーロッパキイチゴと呼ばれ女性特有の悩みを手助けするお茶として知られています。
「安産のハーブティー」として、出産準備や、産後の母乳促進、女性の生理痛の緩和などに効果が期待されます。
今回の記事では
- ラズベリーリーフの効果は?
- ラズベリーリーフの健康メリットは?
- ラズベリーリーフの副作用や摂取するときの注意事項は?
以上を中心に分かりやすく解説していきます。
ラズベリーリーフティーの美味しい入れ方を紹介していますので、参考にしてくださいね。
この記事は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアがまとめました。
ラズベリーリーフの基本情報
名称 | ラズベリーリーフ |
仏名 |
フランボワーズ |
学名 | Rubus idaeus |
和名 | ヨーロッパキイチゴ |
分類 | バラ科キイチゴ属 多年草 落葉低木 |
原産地 | ヨーロッパ各地 |
主要成分 (100g当たり) | フラボノイド、ペクチン、タンニン、フラガリン、ミネラル |
使用部位 | 葉 |
代表的効能 | 子宮、骨盤周囲の筋肉の調整(陣痛の緩和)、母乳分泌促進(栄養価を高める)、子宮強壮、鎮静、鎮痙、止しゃ、産後の母体回復 |
利用法 | ハーブティー |
ラズベリーリーフは、子宮や骨盤周囲の筋肉を調整する働きによって出産しやすい体をつくり、子宮収縮の効率を高めて陣痛を和らげてくれるといわれます。
また、ラズベリーリーフティーには、科学的に裏付けられている健康メリットがあり、ビタミンB、C、Eに加えて、マンガンやマグネシウムが豊富。抗酸化作用があります。
また、鉄分が含まれており、受胎能力を高める可能性があるので“子宮強壮剤”とも呼ばれています。
ラズベリーリーフティーは、誰にでも健康メリットをもたらしますが、特に妊娠中と分娩中の女性が飲むといいと言われています。
ラズベリーリーフの効果・効能・作用を解説
効果①:産前・産後のケア
ラズベリーリーフは産前・産後のケアや、月経にまつわる不快症状の改善などに役立ちます。
ラズベリーリーフのやさしい香りとさっぱりとした口当たりのティーには心を落ち着かせる効果があります。
子宮や骨盤周囲の筋肉を調整する働きによって出産しやすい体をつくり、子宮収縮の効率を高めて陣痛を和らげてくれるので、「安産のハーブティー」として古くから出産や産後の回復、家庭薬に使われたそうです。
「フラガリン」という成分には子宮の収縮を促す作用や血管を収縮する作用があり、分娩中の出血を抑える効果が期待できる
産後ケア
子宮収縮効果で母乳の出をよくする働きがあるとされています。
血液の材料となる鉄分をはじめ、ビタミンC、B群、カルシウムなど豊富な栄養素が母体の回復力を高め、産後の劇的な体の変化をサポートします。
効果②:月経のトラブル・更年期の症状の緩和
ラズベリーリーフは女性ホルモンのバランスを整え、子宮に働きかけるハーブなので、月経痛、月経不順、月経前症候群といった月経のトラブルを改善したり、更年期のつらい症状を緩和したりする効果が期待できます。
効果③:粘膜の炎症の改善
粘膜の炎症を鎮める働きや、組織を引き締める収れん作用、けいれんを抑える鎮痙作用などがあり、喉の痛みや口内炎、軽い下痢といった症状にも有効です。
鼻のムズムズなど花粉症の諸症状の緩和にも役立ちます。
その他の効果・作用
ラズベリーリーフに含まれる「エラグ酸」にはメラニン色素の生成に関与する酵素、チロシナーゼの活動を抑制する働きがあり、シミやソバカス予防の効果が期待できます。
ラズベリーリーフの副作用や注意事項、禁忌など
副作用として知られているのは、下痢や吐き気、ブラクストン・ヒックス(前駆陣痛)の増大などです。
注意点
- 妊娠初期の多量の使用は避ける。
- 便秘がある時は避ける。
- てんかん、ガン、血液凝固障害などの疾患がある人や、多胎妊娠、前回の出産が満期ではなかった人は飲んではいけません。
- 子どもには決して飲ませないでください。
ラズベリーリーフのハーブとしての使い方
ラズベリーリーフの具体的な摂取方法や、使用方法について解説します。
ハーブティー(摂取方法1)
ラズベリーリーフティーの一番いい飲み方は?
・ティーバッグなら3分浸してください。
・ポットに茶葉を入れる場合は約15分置いてから飲みましょう。
・焦がしてしまうので、沸騰したお湯を茶葉に注がないようにしてください。
1日、小さなカップ1杯から始めて、最高3杯までを目安に、徐々に飲む回数を増やしていきましょう。
うがい薬(摂取方法2)
ラズベリーリーフティーを淹れて冷まし、うがい薬に使用します。
風邪やインフルエンザなどの、のどの痛み、口内腫瘍のときにうがいしましょう。
ラズベリーリーフのよくある質問
ラズベリーリーフティーは「フラガリン」というポリフェノールの一種が子宮筋や骨盤の筋肉を調整してくれるため、お産を助け、安産に導いてくれるお茶として、古くからヨーロッパで飲まれてきました。 また、鉄分やミネラルが豊富に含まれており、栄養価が高いので産後の母乳にも良いといわれています。
妊娠後期や出産後に飲むのをおすすめします。 妊娠初期には飲まないようにしてください。 また、飲む前には助産婦さんや主治医の方に相談してから飲んでください。
1日2杯を目安に、1回1.2gのラズベリーリーフティーを飲むのがおすすめです。 また、ハーブの成分がより身体に巡りやすくなるため、夏場でもホットで飲むのがおすすめです。
まとめと研究情報
ラズベリーリーフの効果・効能・作用を解説し、「安産のハーブティー」として、出産準備や、産後の母乳促進、女性の生理痛の緩和など古くから家庭薬として使われてきました。
子どもには決して飲ませない。妊娠初期の多量の使用は避ける。という注意点がありますが、女性特有の悩みに寄り添うハーブですから、上手に活用しましょう。
おさらい
【効果】
- 産前・産後のケア
- 月経のトラブル・更年期の症状の緩和
- 粘膜の炎症の改善
【注意点・副作用・禁忌】
- 乳幼児には使用しない
- 妊娠初期の多量の使用は避ける。
- 副作用は、下痢や吐き気。
【おすすめの取り方】
- ラズベリーリーフティー
- うがい薬
研究情報(エビデンス)
下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。
ホメオパシーで調製したRubus idaeusと680 nmレーザー照射の子宮頸癌細胞に対するインビトロ効果
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35835442/
この研究では、子宮頸がん細胞に対するホメオパシーで調製されたRubus idaeus(RI)の効果と、低レベルレーザー照射(LLLI)との組み合わせ効果を調査しました。RI D3は細胞生存率を低下させ、ATPレベルを減少させました。さらに、RI D3と680 nmレーザーの併用治療は、ATPの増加とLDHレベルの上昇を示しました。この結果は、細胞内での代謝プロセスが変化し、癌細胞死が誘導される可能性があることを示唆しています。RIと異なる波長のレーザー照射が癌治療の新たなアプローチとして検討される可能性があります。
マウス軟骨細胞および外植片におけるRubus idaeus抽出物の効果
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33572124/
この研究では、変形性関節症における軟骨喪失に対するRubus idaeus抽出物(RIE)の影響を調査しました。RIEは軟骨細胞の活性化と炎症に関連するマトリックスプロテアーゼの増加を抑制し、軟骨細胞の肥大を減少させました。また、RIEは軟骨外植片においてプロテオグリカンの喪失を防ぎ、特定の遺伝子の発現を調整しました。さらに、RIEをマクロファージに前処理することで、軟骨細胞に移植した場合に炎症関連遺伝子の発現を低下させました。これらの結果から、RIEが変形性関節症における軟骨細胞の異化と軟骨喪失を防ぐ可能性があることが示唆されます。
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