ハーブの効果と効能

タヒボの効果や副作用は?おすすめのハーブティーの淹れ方を紹介します!

タヒボは南米ブラジルのアマゾン川流域が原産で、樹高30m、幹の直径が1.5mに達するノウゼンカズラ科タベブイア属の樹木で、学名をタベブイア・アベラネダエといいます。

タヒボはブラジルでイペーと呼ばれており、咲かせる花の色によって、白色のイペー・ブランコ、黄色のイペー・アマレーロ、紫色のイペー・ロショの大きく3つに分けられます。

タヒボの種類の中でも、紫色のイペー・ロショ(50種類以上ある)の種類になるタベブイア・アベラネダエは「神からの恵みの木」と呼ばれていたとの言い伝えがあります。ときには金と交換するほど貴重な宝物として扱われてきたそうです。

今回の記事では、

  • タヒボの効能を知りたい
  • 副作用など注意点はある?
  • タヒボのおすすめの摂取方法は?

など、タヒボについての基本情報からオススメのとり入れ方までをわかりやすく解説していきます。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。

「>>最強のハーブファスティングとは?」へのリンク

また、ハーブティの淹れ方や、タヒボの類似品との見分け方など、お役立ち情報も紹介しますので、参考にしてみてください。

タヒボの基本情報

名称  パウダリコ(タヒボ)
英名  Ipê
学名  Handroanthus impetiginosus
和名  タヒボ
分類  ノウゼンカズラ科タベブィア属
原産地  南米
成分  ビタミン、ミネラル類、タンパク質、食物繊維、糖質
使用部位  木質部と外皮に挟まれた靭皮部のみ
代表的効能  殺菌作用、抗酸化、抗ガン、抗炎症、鎮痛、利尿、解毒作用、免疫機能改善、強壮強精、粘膜改善、内分泌改善、腎機能改善、造血促進、貧血抑制、老化防止、抗ストレス作用
禁忌・注意事項 ・大量に飲用すると、まれに軽い下痢、軟便の症状がでることがあります。
・人工透析を施されている方は水分制限があるため、量の調節が必要です。
・類似品が出回っているため、購入にはしっかりとした保証付きのタヒボ茶を選びましょう。
利用法    ハーブティ

タヒボの歴史は1500年以上も前にさかのぼります。古代の先住民たちは、タヒボの樹皮を煎じたお茶を愛飲し、健康に役立ててきました。

「地球の肺」とも言われる世界最大の熱帯森林アマゾンに自生している、赤紫色の花が咲くノウゼンカズラ科のタベブイア・アベラネダエは、気候や土壌などの生育条件が限られているため、人工栽培が不可能とされている、本当に貴重な樹木です。

そんな貴重な樹木の樹皮に、他地域のものには見られない非常に有用性の高い成分が含有されることを故・上田伸一博士らの研究グループが、故・ウォルター・ラダメス・アコーシ博士が特定した地域で採取したタベブイア・アベラネダエの樹皮に含有されていることを研究によって裏付けられたということです。

タヒボの効果・効能・作用を解説

タヒボには、抗がん作用、糖尿病や肝機能の向上、抗酸化作用など、たくさんの効能があります。

  • 抗ガン作用
  • 糖尿病や肝機能の向上
  • 抗酸化作用

ここではタヒボの代表的な効能について説明します。

効果①:抗がん作用

タヒボには強い抗酸化力をもつキノンという色素成分が含まれており、これまでの研究からその中のひとつであるNQ801に21種類ものがん細胞に対して増殖を阻害する働きがあることがわかっています。

また、タヒボにはがん細胞に対して、正常な細胞に対しては作用せず、がん細胞のみを直接攻撃することがわかっています。

さらに、ガンの転移抑制や浸潤抑制作用、がん細胞に栄養を送る血管新生を阻害する作用もあります。

効果②:糖尿病や肝機能の向上

タヒボ茶には、イノシトールが含まれています。この成分は糖尿病や肝機能の向上に効果的です。

ただし、イノシトールをタンパク質と一緒に摂るとその効果が半減してしまいすので、食事と一緒に摂るのはオススメできません。

また、イノシトールは肝臓で糖質が脂肪に変わるのを阻害する作用があるので、甘いものと一緒に飲むことでダイエットや内臓脂肪減少の効果が得られる可能性があります。

効果③:抗酸化作用

タヒボに含まれるフィトケミカル。つまり、植物が温度や湿度、紫外線、さらに害虫などの過酷な自然環境から自らを守るための注目の成分をもっており、それは抗酸化作用を持ち、アンチエイジングが期待出来たり代謝促進、免疫力、脳機能などをサポートすると言われています。

因みに、この「フィトケミカル」は希少性からいえばポリフェノールなどよりもさらに貴重な存在だそうです。

その他の効果・作用

  • 貧血抑制
  • 腎機能改善
  • 抗ストレス作用

タヒボの副作用や注意事項、禁忌など

  • 今のところ重篤な副作用は報告されていません。
  • 大量に飲用すると、まれに下痢の症状がでます。
  • 人工透析を施されている方は、水分制限があるため、量の調整が必要となります。
  • 含有成分NFDに「発がんプロモーション阻害剤」「抗がん剤」として特許を取得して以来、類似品が出回るようになりました。購入には保証付きのタヒボ茶を選び、正規販売店で購入しましょう。

タヒボのハーブとしての使い方

タヒボは主に、ハーブティーとして摂り入れる事が多いです。また、煮出した後の出し殻も利用できるため、ご紹介していきましょう。

1.ハーブティ(タヒボNFD)

タヒボ NFDとは、原材料1本1本を厳選し、伐採から加工、製品化するまで安全安心の元、丁寧に作られた商品です。こちらには、粉末とティーバッグ、エッセンスの3種類があります。ここでは粉末タイプの淹れ方をご紹介しましょう。

粉末タイプの淹れ方

1.ステンレス製のケトルや鍋または、傷のないホーロー製品、土瓶などに水1ℓを入れ、附属のスプーンで5g分加えてください。
2.蓋をして強火にかけ、沸騰し始めたら蓋を傾け弱火にしてください。
3.グツグツとお湯の中で粉末が対流するように30分~40分煎じてください。
4.煎じ終わりましたら、火を止め粉末が底に沈むまで数分まち、上澄みのお茶を別の容器
に移してください。
5.このお茶をカップなどに注いで出来上がりです。

 2.茶殻の利用法

  • 歯磨きに…
    練り歯磨き粉を少しとタヒボの茶かすをたっぷりつけて磨いてください。
  • ペットに…
    「タヒボNFD」の茶かすを水槽の中へ少し入れてください。犬や猫のえさに混ぜるのもよいです。
  • 植物に…
    茶かすを庭木や植木の根元にまいてください。ただし、サボテンやアロエなどの葉肉類には使わないでください。
  • お風呂に…
    布袋に入れた「タヒボNFD」の茶かすを、沸かす前に浴槽に入れておきます。

タヒボのよくある質問

タヒボ茶と他の健康茶との違いは何ですか?

タヒボ茶は、人工栽培が不可能とされています。その為、きわめて貴重な原料を使用している点が他の健康茶と大きく異なります。

タヒボの類似品を見極めるために、購入の際、気を付けるポイントは?

1.輸入メーカーがタヒボジャパン株式会社であること
2.太陽のマークが必ず付いていること
3.製造ロット番号がついている事

タヒボ茶は冷やして飲めますか?

はい、冷やして飲むことができます。また、アイスティーとして楽しむこともできますよ。

まとめと研究情報

今回はタヒボについて解説しました。

タヒボには抗ガン作用、糖尿病や肝機能の向上、抗酸化作用など、身体によい効能やリラックス効果があることがわかりました。

そして、タヒボは気候や土壌など生育条件が限られている為、人工栽培が困難で、非常に希少な樹木の樹皮からとれるハーブだということ、また、オススメのハーブティーの淹れ方や、茶殻の利用方法も紹介しました。

タヒボについて興味のある方は、この記事を参考にしてみてくださいね。

おさらい

【効果】

  • 抗がん作用
  • 糖尿病や肝機能の向上
  • 抗酸化作用

【注意点・副作用・禁忌】

  • 今のところ重篤な副作用は報告されていません。
  • 大量に飲用すると、まれに下痢の症状がでます。
  • 人工透析を施されている方は、水分制限があるため、量の調整が必要となります。
  • 含有成分NFDに「発がんプロモーション阻害剤」「抗がん剤」として特許を取得して以来、類似品が出回るようになりました。購入には保証付きのタヒボ茶を選び、正規販売店で購入しましょう。

【摂り方】

  • ハーブティー
  • 茶殻の利用方法

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

タベブイア・アベランダエ科樹皮からのタヒボによるエストロゲン受容体陽性ヒト乳癌細胞の増殖抑制

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19578798/

要約

タヒボは、乳がん細胞に対する選択的な抗増殖効果を持つ漢方薬の一種で、乳がん治療における代替または補完的なアプローチを提供する可能性があることが研究で示されています。タヒボの治療は、細胞周期を変化させ、アポトーシスを誘導し、特定の遺伝子の発現を調節することによって、乳がん細胞の成長を阻害します。これらの発見は、漢方薬の効果を理解し、既存の治療法を補完する新たなアプローチを開発するための重要な情報です。

ハンドロアンサス・インペティギノサスの効果(マート元DC)THP-1細胞株における炎症性、免疫性、動脈硬化性プロファイルおよび分化に関するMattos抽出物

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37548308/

要約

ハンドロアンサス・インペティギノーサスは、中南米の植物で、THP-1細胞モデルで研究されました。高濃度でも安全で、抗炎症作用と免疫調節作用が示されました。細胞の生存率に悪影響を与えず、炎症誘発性サイトカインの減少、NF-kB核移行の減少が観察されました。また、マクロファージの分化とLDL取り込みも抑制されました。これらの結果は、ハンドロアンサス・インペティギノーサスが抗炎症および免疫調節効果を持つことを示唆しています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

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